エルキンズ夫妻共著の「女子プロゴルファー、リーの事件スコア」シリーズもこれで完結、第五話の『悲劇のクラブ:ON THE FRINGE 』(2005)をご紹介しましょう。ヒロインの「リー・オフステッド」も、前作の英米対抗スチュワートカップ優勝に貢献して、一気に知名度もアップ、スポンサーもついたし、徐々に賞金ランクも上昇して、43位にまで上がってきています。その昔、ドイツにある米国空軍基地に隣接した公営ゴルフ場で、リーの才能を見出して開花させた師匠が「ウォーリー・クロフォード」でした。その彼が現在務めている、ハワイ島の名門ロイヤル・マウナケア・ゴルフ&カントリークラブで開催される百周年記念イベントに、プロゴルファーゲストとして招かれることになりました。歴史あるゴルフクラブだけに、そこの経営は保守的で、女性もハワイ系住民に対しても長く門戸を開いてこなかったようですが、変わりゆく世間の空気には逆らえず、現在はいずれにも開かれているようです。やがてそこでも殺人事件が起きます。旧い考えに凝り固まっていた理事長がクラブハウスで撲殺されました。状況から判断する限り、計画的ではない犯行を示唆していましたが、その背景には深い意味合いが隠されていました。いよいよ完結編で、リーはハワイでグレアムと目出度く結婚式を挙げることになりました。奥方のシャーロット・エルキンズは、あのハーレクインロマンスで幾つも作品を出しているので、まあ「晴れの結婚」を最後にもって来たことにも、さもありなんです。頑張り屋さんで独身まっしぐらの女子プロゴルファー選手だと、こうした作品では少々座りが悪い(=本の売れ行きに悪影響する)のでしょう。









