Agatha Christie 38 …Reread

書棚にある『七つの時計:The Seven Dials Mystery(1929)』を取り出してみました。記録では三年前に読んだものですが、記憶には殆ど残っていておりません。今回も元気な女の子が登場します。『チムニーズ館の秘密』でも登場したアイリーン・ブレンド(バンドル)がそれで、持ち前の行動力を活かして活躍?しますが、結局のところバトル警視の手のひらで暴れている孫悟空役、と言った感じです。時期的には離婚直後の精神的に不安定なタイミングに書かれたものですが、こうした元気キャラは、おそらくアガサ自身の自由への渇望を模したものかも知れません。構成に粗さは散見していて、マニア的に云うところの「トリックもの」としてはアレですが、「犯人さがし」の物語としては面白く読めるものです。