Jane Austin …Reread2

Rereadシリーズ、ファニー・プライスに続くのは、やはりキャサリン・モーランドしかありません。オースティン女史による『ノーサンガー・アビー:Northanger Abbey』(1818)はマンスフィールド・パークほどではありませんが、オースティンのイメージする女性像をとてもよく描いていると思います。当時の女性に対する偏見だけでなく、これからの女性はこうあるべきと女史が考えているイメージも織り込まれているのではないでしょうか?
もちろん、19世紀当時の視点での話ですが、不思議なことに今でもその見方は大きな変化はないように思えます。つまるところ、同性からも異性からも魅力的な女性というのは、いつの世でも変わらないのかもしれません。
ジョンとイザベラ兄妹のように食えないキャラも登場してきますが、万事憎めないキャラが揃っているので愉しく読めます。ヒロイン役となるキャサリンは、言えば田舎の平凡な女の子に過ぎないのですが、当時の量産型淑女とは大いに異なるキャラなので、ついつい応援したくなります。ラドクリフに傾倒する余り、ときとしてホラー妄想の虜になったりしますが、性格の良さと、意外にも鋭い人物観察眼なので、この先も大過なく「Niceな」旦那様と幸せに暮らしていくことでしょう。
昔のエッセイ↓
http://duke-box.sblo.jp/article/189460771.html
http://duke-box.sblo.jp/article/189463473.html