軽めの内容なので、冬の王、三部作の続編(『塔の少女』『魔女の冬』)も読んでみました。個人的にはヒロイン役ワーシャ・ペトロヴナが無鉄砲すぎるので、別の意味で読み疲れてしまいましたが、ロシア(ルーシ)という厳しい自然に囲まれた大地のなかで、人と精霊とが命を削りながら生きていく様をファンタジーという世界観で描くというのは途方もない力が必要だったでしょう。最後には史実になぞらえて、壮絶なクリコヴォの戦いで、倍以上の軍を擁したタタールからモスクワ大公国は勝利を得たのですが、この物語ではロシアの大地を生きる精霊たちの助けでつかめた勝利ということになっています。14世紀の話ですが、リトアニアとモスクワは、この時期から仲が悪かったようです。舞台となっているモスクワには、トランジット含めて降り立ったことは無いのですが、地続きながら、いわゆるヨーロッパとは空気がまるで違うのでしょう。いまは行けませんが、将来的には訪れてみたい街の一つです。早く紛争が終わることを願ってやみません。









