古書店でみつけた『カササギ殺人事件:MAGPIE MURDERS』(2017)を読みました。いわゆるスーザン・ライランドものです。私の場合は、推理小説で言うフーダニット自体よりもは、そうなった(殺人を犯してしまった)背景とか心理に興味が有るのですが、そこが月並みであると、ストーリーそのものが浅薄になってがっかりしてしまいます。ホロヴィッツ氏の作品は、そこを重層的に構成することで、深さというか、物語の厚みをがっしりと作っているので、読後感もなかなか満足の行くものになります。この作品が全世界で話題になったことも頷けます。普通の脳みそでは、このようなプロット構成を破綻無く作り上げることは不可能です。文中に気に入ったフレーズがありました。スーザン曰く「ミステリ意外はどんな小説であれ、わたしたち(読者)主人公のすぐ後ろを追いかけていく。一方、探偵とは、わたしたちは肩を並べて立っている。そもそもの最初から、読者と探偵とは同じ目的を追いかけているのだ…」という言葉、だからこそ眠る間を押してページをめくっていくのでしょう。硬い頭を叩き潰すステキな一冊です。このあとすぐにドラマシリーズを観ましたが、映像情報は視聴者を羽交い絞めにしてしまうので、本のような楽しみ方は出来ません。









