Ellis Peters 23

ながながと続いてきた「修道士カドフェル」シリーズもこれにて終了。ご紹介するのは第19作目の『聖なる泥棒:The Holy Thief』(1992 )です。実際には発刊順で第20作目『背教者カドフェル』を書き上げたのちに、残念のことにエリス女史は亡くなり、その後に出版された短編集『修道士カドフェルの出現』が最後の作品となりますが、いずれも既読しており、わたし的には今回が最後となります。カドフェルシリーズのみならずフェルス一家シリーズ含めて、彼女の作品は、今後「再読」としてご紹介することになると思います。これほど安定して質の高い冒険ミステリーを多数届けてくださったエリス女史には、心からの感謝の気持ちで一杯です。改めてというか、イングランドとウェールズの違い、そしてダブリン王国(アイルランド)とのいさかいなどが象徴的に描かれているので、この地域の民族や文化の違いに気づかせてもらいました。そしてますます好きになってしまいました。保有マイルも自由にできる時間にもゆとりがあるので、その気になれば、いつでも同地に行けるのですが、なかなか踏ん切りがつきませんね。