Ellis Peters 14

夏はライトノベルということで、選んだのはエリス・ピーターズ女史の「修道士カドフェル」シリーズ、第9作目『死者の身代金:Dead Man’s Ransom』(1984)です。光文社文庫版で岡本浜江さん訳です。ちょうど時代は12世紀半ば(1141年)ですが、鎌倉時代を迎えた極東の島国と同様、西欧の島国でも、煮ても焼いても食えない各領主たちの反旗など、まあ同じようなことが起きています。鎮圧のために州執行長官(ギルバート・プレストコート)や副長官(ヒュー・ベリンガー)が鎮圧に出張ったところ、プレストコートが怪我をして捕われの身に、一方、ベリンガーもウェールズとの国境を超えて攻めてきた郎党を捕まえ、有力者の息子の身柄を取り押さえます。この二人の人質交換を行うために、ウェールズ語の堪能なカドフェルが交渉役に抜擢されます。人質交換がすんなり終わると思いきや、そこで色んな問題が噴出してきて。。。とかいうストーリーですが、面白いのはウェールズ人というのがなかなか特徴的で、人懐っこい。個人的には気難しいスコットランド人より日本人に合っているかも知れません。自然も美しいところが多く、機会があれば一度でかけてみたいものです。