ミステリーチャンネルのシェトランドでクリーブス女史の名前は知っておりましたが、スコットランドの北に位置する島で起こる事件を描くトーンが暗すぎて、本はいまいち読む気がしませんでしたが、食わず嫌いは良くないと思い『空の幻像:Thin Air』(2014)をなんとか読んでみました。これはジミー・ペレス警部が主人公の物語で、「シェトランド四重奏(The Four Seasons Quartet)」に続く「長編四部作(The Four Elements Quartet)」の一つ、第六作目にあたるものです。この作品を手にした理由は、「少女リジーの幽霊」というテーマが面白いと感じたからです。とはいえオカルトSFではなく、あくまでリアリズムに則ったプロットです。イングランドとスコットランドでは、個人差はあるのでしょうが人々のメンタリティは明らかに異なるらしいです。そこから更に北方のシェトランド地方ともなると、深夜まで薄暮の夏、海からくる濃い霧が織りなす、やたら重苦しい空気が人の心を支配しております。そうした中でも残念ながら犯罪は起きます。人間とはどうしようもない生き物です。美しい自然を舞台にしていますので、本だけでなくドラマも見てみようかと思いました。









