Anne Bronté …Reread1

シャーロットやエミリーなどブロンテ姉妹の末っ子になるアン・ブロンテの作品『アグネス・グレイ:AGNESS GREY』(1846)を再読しました。アクの強そうなブロンテ姉妹のなかで、個人的にはもっとも親しみを感じるアンですが、おそらくは彼女の沈黙や微笑みの後ろには、とてつもなく強靭な信仰心が立ちはだかっているようにも思えます。この作品も彼女自身の心を描いているようで、ヴィレット同様に自叙伝的な物語展開ですが、アンの描く家庭教師(Governess)だと一味違いますね。「ものの分からない相手に議論を始めても無駄だと思ったので、沈黙を守ることにした」という表現があちこちにあります。アン自身もおそらくこうした考え方を持っていたのでしょう。自分を取り巻く理不尽に対して、どこまで露わにして抗うかどうかは、人それぞれでしょうが、我慢することが出来ない人間は、貴賤を問わず昔も今もけっこう居ります。心の修養が必要なのですが、彼女の場合は信仰の裏付けもあるので、それがすごいなと感じました。でも、そのような振る舞いを見ている人は天だけではなく、地上にもいるのですね。ハッピーエンドになってよかった。
昔のエッセイ↓
http://duke-box.sblo.jp/article/189522775.html