論創社の海外ミステリ選書でラインハート女史を知り、彼女の作品をもう少し読んでみたくなりました。『赤いランプ:THE RED LAMP』(1925)もまた論創海外ミステリに選ばれています。舞台はまだ降霊術とかが題材になるぐらい、社会的にはあの世と現世とかが共存している時代背景となっています。一つには信仰の問題があります。キリスト教では、メインが死後の命に基づいた世界観であり、不慮の死によって、魂が図らずも現世に残ってしまい彷徨っているという概念を誰しも抱いております。こうした感覚は一般の日本人とは異なると思います。その上で、ラインハート女史は「実際に物を見ているのは脳であり、人間の目は世界のほんの一部を見るための不完全な窓に過ぎない」と云い、心=感情が人の意識や動向を左右するものである。と評しているようです。人間心理を重く見ているので、それは科学的なものだと言えるかも知れません。









