週末は一か月ぶりにビルボードライブ横浜に行ってきました。生演奏は定期的に触れておかないと、自分自身の感性が劣化してしまうので、原則として毎月出かけています。今回のはジェンヌOGのライブ（大空ゆうひ）でした。たしか、この前に彼女の歌声を聴いたのは、たしか震災前のトラファルガー（ネルソン提督）だったと記憶しています。あれから長い年月が経ちましたが、男役だったとは思えぬほどの、相変わらずの小顔の美形でした。今回は浅川マキやバルバラの楽曲を選んで歌っていましたが、もともと低音の曲が合っていたのでピッタリでした。
彼女の出身母体はメディアで連日取り上げられているので、心穏やかではなかろうと思いますが、少しでもお客さんを楽しませようと一生懸命に歌っていたのが印象的でした。たしかに悪いのは、隠蔽体質で命を大切にしない歌劇団という組織なので、OGの方々は自分は自分と気持ちを切り替えて、それぞれの世界を前向きに頑張っていって欲しいと思います。（余談ですが、自分はもう宝塚は見に行きません。これからは、専らOGたちの歌声や演技を楽しむことにします）
改めて感じたことは「組織は組織を守ることを最優先に動く」という、戦時中の日本軍部さながらの論理は、今でもそこかしこに残っているのですね。所属している人間は捨て駒、消耗品に過ぎないとかいうスタンスのように思えます。いまは平時であり、しかもハラスメントに対しての厳しい姿勢が最優先されているのが現代社会の常識です。このような中で、あのような心無い会見が出てくるのは、とても残念です。
