先週末、近所の木立で「チィー」という音色を聞きました。この耳鳴りのようなものは、夏の到来を告げているニイニイゼミの鳴き声です。アブラゼミやミンミンゼミが多数派だとすると、その前から(梅雨の後半から)出現するのがニイニイゼミです。大御所の学者先生がたまたま飼育していた個体例を取り上げてしまったために、いまでも間違えている大人がいますが、セミの幼虫は土の中で7年間をきっちり過ごすわけではなく、アメリカにいるセミのように13年とか17年周期で羽化する種類もいるわけです。前述のアブラゼミやミンミンゼミは、土中の環境と栄養次第ですが、概ね5年前後で地上にでて羽化します。そして、このニイニイゼミのように4年程度で地上に出てきて羽化する種類ももおります。 要は生きものの世界は多様性に富んでいるというわけです。
ちなみに、ニイニイゼミは他のセミに比べると多少湿った環境が好きなようです。その証拠に、このニイニイゼミの幼虫は、抜け殻をみるとまさに土色、泥だらけなんです。昨今、空梅雨傾向が顕著で、だらだらジメジメの梅雨が減ってきました。都市の公園や緑地も、下草や枯葉の積もっていない乾いた地面が目立ってきていて、ニイニイゼミにとっては次第に住み難い環境になってきているようです。
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