BBCの刑事ドラマ『刑事シンクレア シャーウッドの事件:SHERWOOD』のシーズン1と2を観ましたので感想をひとこと。
これの脚本を書いたジェームズ・グラハム氏が育った集落で、実際に過去に起きたことに着想して制作したというドラマ。ノッティンガムシャーという、かっての炭鉱町が舞台です。1984年に起きた炭鉱ストライキが発端になり、ストを続ける人々と、生活のために働きに出かける人々(ストに加担した側は彼等に対してスト破り”scab”と罵詈雑言を投げかけました。該当する街では今でも禁句になっています)とに町は真っ二つ。40年経った今でも、住民同士や警察への憎悪が残っているエリアです。そのようななかで殺人事件が発生しますが、40年前に治安出動して町の人々に激しく当たった警察への不信感から、住民は積極的に捜査協力をしてくれません。そうしたなかで再び殺人事件が起きてしまい、更に自体は混迷を極めていきます。BBC制作だけあって、これは単なるミステリーではなく、英国社会ならではの社会派ドラマとして人気を博しました。この騒動は産業の合理化を推進したサッチャー政権の負の遺産になるのでしょうか、それとも朽ちゆく(旧き良き)国有産業へのノスタルジアを示しているのでしょうか?
古今東西、どんな国の歴史をみても、時代の変化に追従する側につかないと衰退していくことは歴然としていますが、当事者となる人間の心理というのはそうはいかないものです。









