再読シリーズ第一弾は、ひとまずこれで終了しますが。最後にケイト・モートンの『秘密:The Secret Keeper』(2012)を紹介しましょう。再読の面白さとして、感動した作品のさらなる素晴らしさを感じることができる点はありますね。自分自身の記憶力の脆さをあらためて実感しましたが、正直ぶっ飛んだ結末でした。これぞミステリーという評価を新たにしました。
この作品もモートン女史の得意技、現代と過去をつなぐ謎の解明ですが、あらためて感じるのは、物語のメインテーマではないのですが戦争の悲惨さです。ロシアとウクライナの戦いに誰かが言ってましたが、「戦争には勝者も敗者もいない」という話で、勝っても負けても残るのは戦後の悲惨さだけです。イギリスは戦勝国にはなっていますが、実際には大切な命がたくさん失われ、日々の暮らしが根底から壊れてしまいました。戦争は狂気を生む舞台装置です。もしも戦争がなければ、この物語はまったく違った展開になったことでしょう。
昔のエッセイ↓
http://duke-box.sblo.jp/article/189307030.html









