Charlotte Bronté …Reread1

再読を始めることは年頭から目論んでおり、開始するタイミングを見計らっておりました。自宅にある未読蔵書も減って、住まいある図書館のシステム更新による長期休館、あるいは年度の切り替わりもあって、ちょうどいま再読を開始しました。手始めに読む本は決めていて、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア:Jane Eyre』(1847)でした。自分にとって英米文学の原点のような存在で、単なるラブストーリーではなく、階級社会に凝り固まった英国の闇や、その中でもがく女性たちの心の苦しみを見事に描いていて、自分がそのあと向かっていった女流ミステリ小説の世界観にもつながるような、まさに自分にとってのバイブルのような存在の作品です。再読で手にしたのは集英社版のそれで、訳者は吉田健一氏ですが、氏の訳本を読むのは初めてでした。もちろん好きな小説でしたので、すでに他の訳者のものを幾度か読んでおり、そうした意味では再々読ものになるのかもしれません。ストーリーは記憶に馴染んでいましたが、それでも感動せずに読むことはできませんでしたね。素晴らしい作品です。この本を最初に読んた時には、信仰とか社会における女性の立ち位置とかを論じたようですが、今回感じたのは「友情」の大切さです。辛いことのほうが多かったジェインですが、それでもヘレン・バーンズ、テンプル先生、ベッシー、そしてダイアナなどがいたからこそジェインは真っ直ぐに生きられたのだと思います。どうしても男女の愛にフォーカスしがちですが、実際に人生を支えていくのは、こうした友情のおかげだと感じました。
昔のエッセイ↓
http://duke-box.sblo.jp/article/189289879.html
http://duke-box.sblo.jp/article/189418119.html