Cinema Review <ラストマイル>

迷走鈍足台風騒ぎも終わり、ようやくこれから季節が変わりそうな気配です。さて、本日の話題は映画です。勤めをやめてから映画館に足を向けることも減ってしまいましたが、U-Nextのポイントが失効しそうなので、急遽、映画クーポン券に代えることにしました。足が向かなくなった理由は、仕事の有る無しだけでもなく、このところどの映画もあまり面白そうなものがなかったためです。クーポンの使い道でいろいろ悩んだあげく選んだのが「ラストマイル」です。その理由として真っ先にあげられるのが、物流がいまの経済のアキレス腱だと感じていたからです。そこにフォーカスしたテーマには思わず喝采したいところです。自分自身のキャリアの中で、物流の大切さ、そこで働く人々の悩みや努力を(商品を出荷したり部材を受け入れたりしてきた中で)身に染みて感じてきたことが多々ありました。ここを狙ったテロは、まさしく日本経済の根幹を揺るがしてしまうでしょう。一方、この業界への理解や位置づけは、経済の中において担う重要性に比べて甚だ低いと言わざるを得ません。そうした点をどう描くのかなという思いもあって観ることにしました。笑えるのは、容易に想定できるグローバルEC企業や大手の宅配物流企業が出てきて、そこでのやり取りも(映画用に脚色されてはいるものの)なかなか感慨深いものがありました。満島ひかりさんのキャスティングもピッタリでした。相変わらずの名演でした。余談ですが、勤め先があったビルが、幾度も映画の中で登場してきたので(瞬間、現実に引き戻されて)ビックリしました。