ロンドン警視庁ともなると切れ味のいい凄腕の刑事や警部ばかりと思いきや、そうでもない人間もいるようで『家政婦は名探偵』に登場するジェラルド・ウィザースプーン警部補もその一人、人は良いが血の巡りの良くない人間ですが、その人柄を敬愛するウィザースプーン家の家政婦ジェフリーズ夫人や使用人たちの助けを借りて、難事件を解決し続けて、警視庁の記録保管室勤務から一躍警部補にまで昇進してしまった人物です。ジェフリーズ夫人らのサポートも気が付かないほどの間の抜けた御仁なのですが、まあ警部補も使用人たちもハッピーエンドなので問題なしでしょう。どことなくP.G.ウッドハウスの『ジーブス』シリーズを思い起こしますが、こちらの方は英国風の皮肉さはないので、素直に愉しんで読むことができます。続編は幾つも出ているので、近いうちに読みたいと思います。









