Janie Bolitho

ここしばらく、花粉症のためテンション低めで過ごしている日々です。
さて、今回はジェイニー・ボライソー女史による『しっかりものの老女の死:Framed in Cornwall』(1998)です。図書館で見つけた本で、背表紙に「コーンウォール・ミステリ」とか書かれているので思わず借りてしまいました。英国は好きですが、とりわけウェールズと並んでコーンウォール地方にも強いあこがれを抱いています。イングランドの南西部、岬のように尖っている一帯がコーンウォールです。自然が豊かで海に囲まれた美しい景観から、この地方に魅せられた芸術家は多数おります。そのうちの一人、画家・写真家のローズが、親友でもあった老女の自殺に疑惑を抱き、そこから素人探偵の活躍が始まります。文脈は「巻き込まれ型」とされていますが、見過ごせない疑義には首を突っ込んでいくローズの行動をみると、ミス・マープル風の「おせっかい型」素人探偵とも言えるでしょう。安野玲さんの訳出もすてきで、この物語の雰囲気をよく醸し出していると思えます。他の作品も読みたくなりましたが、それにしても登場する男性たちのふがいなさを見るにつけ、自分しても学ぶことしきりです。