毎年この時期になるとセミ〔Cicada〕の自然観察会を行います。抜け殻をさがして集めて、その場所のセミの種類を調べたり、あるいは暗くなってから土から出てきた幼虫が木に登り、背中が割れて羽化〔Emergence/Eclosion〕する様子を観察することも行います。とりわけ羽化観察会は神秘的で感動的、子供だけでなく親御さんたちにも人気のイベントです。ことしはなぜかセミの鳴きだしが遅く(=羽化するタイミングも遅く)やきもきしましたが、先週のイベントでは無事に羽化の観察ができて、参加者は大喜びでした。羽化というと無防備な状態になるので、天敵の少ない夜間に行うのが昆虫の世界では一般的です。セミの場合は羽根が無いと逃げられないので、朝に空が白んでくる前に羽根が乾かないと、カラスやスズメバチに捕食されてアウトになります。羽根が乾いて飛べるようになるまで、5~6時間かかりますので、どんなに遅くとも夜9時までには羽化を始めないといけません。したがって羽化観察会は夜7~8時ぐらいがベストです。こんなに小さな命でも、次世代にバトンをつないでいこうと必死です。だらけてしまいそうな夏の夜、そんなイベントで命の大切さを知ることは悪いことではありません。









