雪組100周年記念公演

昨今、なにかと世間を騒がせている宝塚歌劇団ですが、日曜日に池袋(東京建物 Brillia HALL)まででかけて、ジェンヌOGたちの熱演を、相当に感激して観劇してきました。長年贔屓してきたジェンヌさん(OGです)がバックダンスで出演するので、とにもかくにも行きましたが、これほど中身の濃い舞台は久しぶりでした。自分も歳をとったのか、古い歌を懐かしいOGが歌うのを聴いていると、つい目頭が熱くなってしまいます。一口に百年と言っても、その道筋は簡単ではなかったでしょう。大正・昭和・平成そして令和とジェンヌさんやファンたちが繋げてきたたすきは、いまこれからも次の選手や観客たちに繋げていこうとしているのです。自分自身が関わったのは、その中のほんの端っこに過ぎませんが、この素晴らしい芸能文化を悠久の未来まで繋げて行って欲しいと、しみじみ感じました。余談ですが、今はなき母親と、よく一緒に観劇に行きました。彼女曰く「高等女学校の同期が宝塚に入団したけど、とっても綺麗な子だったのよねー」とか。大正生まれだった母の年齢からすると、その子が入ったのは、戦争が始まる前の昭和12〜13年(27〜28期)、まだ宝塚少女歌劇団と呼ばれていた頃だったのでしょう。その後は大変な時代を過ごしたはずです。こうした歴史の荒波をくぐり抜けてきたのですから、本当に百年の重みを感ぜずにはいられません。

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