エリス・ピーターズ女史の人気シリーズ「修道士カドフェル」の第一作目、『聖女の遺骨求む:A MORBID TASTE FOR BONES』(1977)を読みました。イングランドの修道院に落ち着いて早や15年、若い時分、戦いに明け暮れていたころから各地で集めてきた薬草のタネ、それらを薬草園の担当者として大切に育ててている日々を過ごしています。第一作目では、神の啓示を受けた(と自称している)修道士の言葉を真に受けた副院長以下の一行に、このカドフェルが加わったことが始まりです。ウェールズの山村で荒れたままになっている聖人の墓に白羽の矢が立ったからです。当時(12世紀)のウェールズでは、ケルト起源のウェールズ語が話せないと何もコミュニケーションできませんでした。そういうことで、ウェールズ出身のカドフェルが通訳士として同道したのです。ところが、そんな山村でも殺人事件が起きます。墓の掘り返しに反対する地元の有力者が、何者かによって殺されてしまいます。誰が犯人なのか、例によって小さな村の関係者には秘密も嘘も多く、等しく口が重いので捜査は難航しますが、カドフェルの見事なさばきで丸く?収まります(ここで言う丸くには色々な意味があります)。そもそも、発端となっている聖人の遺骨収集活動については、神の教えとは全く別の愚かしさを覚えますが、英文のタイトルからも読み取れます。









