OLD LENS 2024_11〔XR RIKENON 1:3.5 28mm〕

歴史は不思議なものです。数十年の時を隔てて合体したリケノンレンズをペンタックスカメラに取り付けると、なぜかしっくりします。ずっと以前から知りあっていたような組み合わせです。先にご紹介したリケノン28mm f/2.8と、今回ご紹介のリケノン28mm f/3.5は描写の性質がかなり異なります。その理由は簡単で、OEM先の光学メーカーが異なるからです。リケノン28mm f/3.5にも初期型、後期型があって仕様と描写が異なります。自分が保有しているのは初期型で、金属マウント品です。いろいろ調べてみましたが、OEM先を明示する資料は見つかりませんでした。おそらく日東光学製だと睨んでいます。ずっしりと、ビルドクオリティはしっかりしていて、こうした現場が当時のメイドインJAPANカメラの高品質を支えていたのでしょう。単焦点でf/3.5と言うのはやや暗いのですが、光学的に無理をさせていない分、描写の味では深みが出せるのかも知れません。実際に写りでは素晴らしいものがあります。個人的には風景や花などよりも、質感描写が大切な構造物被写体が合っていると感じます。ところが、残念ながら後玉レンズ内にカビが目立ち始めてしまいました。イモビスが固着してして分解清掃も難しく、リプレースできれば良いのですが、もともとタマ数の少ないモデルなので難しそうです。