雨天写真

6月に入りました。東海地方まで早々と梅雨入りしていて、東京でも時間の問題でしょう。台風2号も近づいてきていて、泣きそうな空模様を見ていると、外に出ていく元気も失せてしまいます。カメラやレンズのカタログを眺めていると、「防塵防滴!」とかの仕様が偉そうに記載されていますが、それを有難がるような経験は、この十年間では、たった一回だけです(プロカメラマンの写真講座に参加申し込みをしていて、たまたま当日雨天になってしまったケースです)。一年間、365日のうち、雨天時の写真撮影の機会が、どれ程あるのかは一概には言えませんが、あくまで趣味でやっているので、わざわざ雨天のなかに飛び出して撮影行脚をすることは、自分に関してはほとんどありません。そもそも雨天時に、気に入った写真が撮れた試しがありません。被写体はそれなりの変化をするので、たしかに普段とは異なる顔を見せたりしますが、撮り手側のテンションが乗ってこないので、当然のごとく出来映えも冴えません。そんなこともあり、基本的に雨の日は読書か昼寝と決め込んでいるので、自分の場合はカメラやレンズに防滴仕様は基本的に不要のような存在です。ところが、ふと気がつくと「手持ちの防滴レンズが少ないので、もしもの時のためにこれを買おうか」とクリックしようとしている自分がいたりします(笑)。もしもの時というのは、ほとんどやってこないのに、人はどうして、このように物欲が尽きないのでしょう? ちなみに件の写真講座で教えて頂いた先生は「中途半端な雨ではつまらないよ。降るなら本降りぐらいが面白い写真が撮れるよ」と宣もうておりました。そうなると、ますますもって雨天写真は、自分にとっては縁遠い世界になるようです。