マクロの眼

今回は、カメラレンズのお話です。自分のポリシーは「軽薄短小」なので、カメラシステムも軽量コンパクトを志向しております。そんなわけで、マイクロフォーサーズ機は外せません。このシステムは相対的に被写界深度が深いので、ボケの多い描写はやや苦手ではありますが、その分、ピンの合わせにくい近接撮影は得意です。実際に植物や昆虫などを撮影する際はマイクロフォーサーズ機の出番になります。そして近接撮影時は、やはり背面ディスプレイよりもファインダーを使用するほうが歩留まりは高くなります。パナのマイクロフォーサーズ機で、ファインダーを上90度まで曲げられるチルトファインダー機があります。日中晴天下で低い位置の植物や昆虫を撮るときに、かなり便利な仕様です。これだけが欲しくてGX8を買い戻したりしています(たしか三度目)。そして、これに付けるマクロレンズとして、最近、同じパナの30mmマクロを購入しました(これも二度目の購入)。マイクロフォーサーズ機でのため、35mm換算値で60mmになりますので、植物の近接撮影に、はとても適しています(昆虫は逃げてしまうので、もう少し長いマクロ、できれば換算100mmは必要です)。AFも結構速いので、街角スナップに使用しても意外とイケます。マクロレンズを通して見える世界は、普段眼にしているものとは結構異なります。そうしたものを探し出し、切り取ることなのですが、マクロの眼で徘徊していると、日頃の光景に隠れて、あちらこちらに被写体があることが分かってきます。