いまやペンタックスはリコーグループ(リコー・イメージング)のもとで製品展開をしていますが、その昔はまったく別の会社でした。その昔はリコーは自前で一眼レフカメラ本体を製造していました(1978年発売のXR500など)。一方、ペンタックスカメラは戦前から旭光学工業という会社が製造しておりました(1964年発売SPなど)。古いカメラマンからは、愛着をもって「アサペン」と呼ばれてもいました。小型で堅牢な製品なので人気があったのです。ところが旭光学の経営不振により業績悪化、2007年にHOYAにTOBで買収されました。同社は内視鏡事業獲得が目的で、始めから赤字続きのカメラ事業は手放すことを画策しましたが、なかなか買い手が見つからず、ようやく2011年にリコーにカメラ事業を売却しました。当時のリコーカメラはコンデジだけだったので、一眼カメラとのシナジーを期待したのでしょう。そうしてリコーとペンタックスが合体されます。はるか昔、リコーが製造販売していたカメラやレンズは、ペンタックスと同マウント(Kマウント)でしたので、いまこうしてペンタックスカメラにリコーのレンズ(リケノンレンズ)をつけると妙にしっくりします。当時のリコーには多種多様のレンズを製造する設備がなかったので、旭光学とマウントを共通化したのでしょう。私らは今その恩恵を感じています。今回ご紹介の「XR RIKENON 1:2.8 28mm(初期型)」も、他社からのOEM製品(噂では富岡光学らしい)です。リコーの一眼レンズの写りは、それぞれOEM製造企業の個性が反映されているので、比較すると面白いはずです。このレンズはソフトな描写が売りのオールドレンズです。以前はあまり好きではありませんでしたが、齢を取ったせいか、最近はボケ?が気に入ってきたようで、よく持ち出して使うようになりました。









