EARPHONE考〔3〕

既報の通り、外耳炎対策でヘッドホンにシフトしてしまった自分ですが、4月に入り気温が上昇してきたところ、ヘッドホンによる耳蒸れが日毎に激しさを増してきていて、けっこう辛い状況になってまいりました。落ち着いて考えてみれば、それもそのはず、むき出しの耳たぶはヒトの体温調節器官として放熱を請け負っていますので、寒いときのヘッドホンはむしろ体温維持のために有効なツールでもあったわけです。ところが春が進んでいくと、ヘッドホンによる放熱阻止はむしろ害となり、耳たぶ全体に汗が吹き出してしまいました。こうなると外耳にとっても良いわけがなく、やむなく再度、イヤホンに戻るという事態を余儀なくされてしまいました。耳の穴に突っ込むカナル型は流石に嫌ですが、インナーイヤー型〔Earpad型〕ならば、まあ何とか耳たぶの放熱を維持しながら、音楽を楽しめると思いました。加えて、夏場の軽装に合わせるべく、Gパンや半袖シャツのポケットにちょいと入れておく音楽プレーヤーの出番でもあります。ウォークマンやスマホではやや重く大きすぎます。つまり、やっぱり「iPod nano」なくしては、暑い季節に軽快に音楽を持ち出すことは難しそうです。