今回は『忘れられた花園:The Forgotten Garden』(2008)です 。ケイト・モートンは大好きな作家ですし、かすかな既視感もあるので、この本も昔に読んでいるはずと思うのですが、いくら調べても記録が無いので、もしかすると初めてなのかも知れません。ちなみに自らの記憶力については、全く自身が無くなっている昨今ですw。この作品もモートン女史のお馴染みの手法、現代と過去をつなぐ重層的なミステリーですが、新大陸と英国に絡んで四世代に渡っての物語なので、スケール感がすごいです。
それでも途中で真実が見えてしまったのは既読の有無ではなく、ひねくれた読み手の洞察力なのでしょう。それにしても「血の繋がり」というのは、それほど大切なものなのでしょうか?おそらくは欧米の世界〔とりわけ英連邦の国々〕では日本以上に「血筋:Bloodline」に重きを置いているためでしょう。逆に、近代化や戦後の混乱を経て、いったん社会通念がリセットされた極東のちっこい島国に暮らしていると、これはむしろ厄介ごとや面倒を想起する要素として、ネグレクトすべき概念とさえ感じてしまうのは間違いでしょうか?









