JAPANESE FIREFLY

タイトルは「火のついた虫」とかいう意味になりますが、これがゲンジボタルの英名です。ちょうど今の時期の夜、光艶やかに飛翔して人々を楽しませる虫ですが、自然観察会ばかり行ってきても、ホタルのそれは久しく体験しておりませんでした。たまたま自分が講師をしている公園で、博物館学芸員の方が「ホタルの観察会」なるものを開く、という話を聞き、一参加者として行ってきました。群れによる乱舞とはいきませんでしたが、暗闇に舞う一筋の光跡に感動するとともに、ホタルはなかなか面白い生態をもった昆虫だと、あらためて理解しました。ホタルの仲間は沢山いて、日本には約50種類ほど棲息しているようで、私たちが夜の光跡観察会などで目にする機会が多いのは、ゲンジボタル、ヘイケボタルそしてヒメボタルの三種類になります。 一番身近なゲンジボタルとヘイケボタルは、ホタル界からすると「変わり者」のようで、それは幼虫時代に水の中で過ごすからです。殆どのホタルは、幼虫時代から陸生昆虫という事実は、学芸員の先生から聞くまで知りませんでした(汗;
ゲンジボタルの幼虫は流れる川、ヘイケボタルの幼虫は水田など止水域と棲み分けをしていますが、その公園では谷戸の湧水が一年中流れているため、時期になるとゲンジボタルの光跡を見ることが出来ます。ライフサイクルは一年ですが、光を出して飛ぶのは最後の10日間程度と、あの光は次の世代にバトンをつなぐためのフィナーレの舞いだということになります。そう考えると夜の闇の中で輝く一筋の光には「命」が宿っていると云うことができます。
一眼レフを持参したのですが三脚を忘れたので、スマホで何とか撮りました。