観梅

天気が穏やかだったので、昼からよみうりランド近隣の多摩丘陵の散歩をしてみました。
2月になって、節分とか春節とかのニュースを聴いていると、何だか春がもうそこまで来ている気分になります。多摩丘陵の外れとは云っても、それなりにアップダウンも多いので、劣化している足腰には結構な運動になります。
出かけた目的の一つは「春探し」で、お寺の梅や路傍の草などが咲かせている花を確認することでした。幾つかの「春」は見つけることが出来ました。まだまだ寒さは厳しいので、陽が傾く前に家路につきました。小梅は拙宅のちいさな庭でもほころび始めておりますが、お寺の梅林では早くも本格的に咲き始めていました。個人的にはまだまだ寒いですが、季節的には例年より気温が高めになっているようです。
たわわに咲いている花を見ていると、さぞかし梅干しが採れるだろうと俗人は考えてしまいますが、梅林の梅の多くは接ぎ木クローンなので、結実率はさほど高くありません。実を付き易くするためには、他家受粉を狙って梅の種類をばらつかせると良いようです。そもそも昔では、梅は食用というより、香りや花の艶やかさを愉しむための存在だったようです。万葉集にも梅の歌がたくさん取り上げられておりますが、すべて春の訪れを祝って謳うため。食欲が先行する小生は、どうも貴人にはなれそうにありませんw。
ちなみにサクラと同じく梅はバラ科です。花の形が微妙に似ておりますが、よく見ると枝から直接花が咲いています。ですから梅干しになっても、サクランボのように長い柄は付いていません。