ちょうど春のこの時期、人たちはそれぞれに新しい生活を始めたりします。入学や卒業、そして就職という人生の節目のときに、気がつくといつも傍らに佇んでいたのがサクラです。
そんなことをテーマにして、近隣の文化センターで講演することになりました。簡単なようでいて、講演ともなると色々な面倒が出てきます。フィールドでの自然観察会だと、そのときどきの目の前に出現するテーマを、目の前にいる参加者と共有するというスタイルになるので、臨機応変にいくらでも対応できるのですが、講義ともなると、どのような属性の聴講者が来ているのかわからない状態で、しかも目の前に見えていない対象について、話を進めていくことは、個人的にはけっこうハードルの高いイベントだなあと思います。ともかく、受けてしまった以上は、参加者に愉しんでいただくしかありません。ちょうど花の時期でもあり関心も高いはずなのですが、帰り道には忘れてしまうような図鑑的な解説は避けて、すこしばかり脱線した目線で引き出しを開けていこうかと考えております。毎年のことですが、ソメイヨシノの花が散ると、しんどかった花粉症が収まるので、それまでは外出を控えているのが実態です。そういう意味では、これが最後の我慢比べになるのかもしれません。









