OLD LENS 2024_4〔ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm 1:3.5〕

オリンパスカメラがデジタル化した際、二段階でのレンズマウントの変更がありました。他のカメラメーカーは、APS-Cセンサーやフルサイズセンサーに舵を切ったのですが、オリンパスは特異なイメージセンサーを選択しました。コダックと組んだフォーサーズ規格センサーを採用したのです。フィルムの巨人コダックと組んだ判断は、当時の情勢からすると「勝算あり」ということだったのでしょうが、結果的にコダックもカメラ事業を撤退し、云うなればガラパゴス化してしまいました。ここから潮目は変わり、マーケットという視点では、オリンパスのカメラ事業は裏目に出てしまったようです。オリンパス自身も局面打開のために、同センサーサイズでマウントを小型化したマイクロフォーサーズ規格にして、パナソニックやライカを仲間に誘い、遅ればせながら体勢を整えようとしましたが、初動の判断が今日まで災いしてしまったと言えます。もちろん小さなセンサーでも、被写界深度を稼いだりすることや、システムを小型化するなどのメリットは活かせるので、判断が丸々大失敗だったということではありませんが、小型センサーでも画質で伍していけるようになるまでは、技術革新を待つ時間軸が必要でした。そうこうして時間が経つうちに、オリンパスのシェアは徐々に低下していってしまったのです。フォーサーズ機やマイクロフォーサーズ機は(わたしも含めて)一部には高評価を受けながらも、趣味性の高いカメラ市場では裏目に出て、一眼レフ時代のように確固たる地位を得ることができませんでした。今回ご紹介するのは、フィルム時代のマクロレンズ「OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm 1:3.5」です。医療分野で活躍してきた同社の面目躍如で、解像力を旨とするマクロレンズは、時代を感じさせぬほど、とても優秀な製品に仕上がっています。