ちょうど年度末でもあり、多少終活的なテーマを取り上げてみましょう。ミステリーのなかで、容疑者と死者との相関をあらわす場面として登場することの多い墓地ですが、墓参りなどでもしない限り、あまり近づくことの少ない空間です。先週また、よく知っている方が亡くなり、ぼんやりと思いつくまま「墓場」という概念について綴ってみたいと感じました。この場所は、誰にとっても、好むと好まざるに拘らず接点をもたずにはいられぬ場所で、現世に住まう我々にとっては、墓場は謂わば「異界との接点」になります。たとえば復活を願うカトリックでは、死者を埋葬する墓場は極めて重要な場所であり、あるいは浄土真宗では、墓場はあくまで極楽浄土と現世をつなぐ象徴にすぎないと考えるものまで千差万別です。しかしいずれも墓場が神聖な場である点では同じです。ここ日本では、宗教離れや核家族化、少子高齢化などの理由で、納骨堂や無宗派の樹木葬などに移りつつあります。はたして、自分はどういう収め方がフィットするのだろうか?あくまで各個人の死生観に依拠する世界ではありますが、元気なうちに考えておくことは悪くないと思います。










