Manaduru <真鶴>

何年かぶりに真鶴に遠征(自然観察会)してきました。ここは鶴の姿のように相模湾に突き出している半島(岬)で、古くは溶岩流(15万年前の箱根火山の外輪山の噴火による)で形成されたものです。先端の三ツ石という岩場の先は相模海溝につながる急深な地形で、実際には好漁場として、多くの海の幸の恵みがある場所でもあります。半島の上は「御林」と呼ばれ、小田原藩が植林したクロマツだけでなく、こんもりとした照葉樹林(シイやカシなどの葉が厚く艶のある常緑樹林)になっていて、昼なお暗くシダなどが豊富に繁茂している一帯です。この森の特性は「魚付き林」とされていて、腐葉土による豊かな滋養が地下水となって湧水し周縁海域のプランクトンを育み、沢山の魚たちが集まる環境を作っています。つまり森と海が一体化した生態系を作っているわけです。森から急峻な階段を降りると、全く違った光景に驚かされます。岩場の海岸沿いには、ラセイタソウ、ハマゴウやハマオモト、スカシユリ、オオバヤシャブシなどの海岸性植物が点在しております。これらは普段街なかではめったに見られない植生です。高低差は80m程度なのですが、魚付き林のなかの湿気と凸凹岩場の歩行でかなり疲弊しました。足腰が元気なうちに定期的に訪れたいエリアです。