COP16

たまには真面目な話も紹介いたしましょう。COP〔Conference of the Parties〕とは、国際的な条約の締結国間で、気候変動対策や生物多様性保全などのテーマについて話し合い、地球規模で合意と実施を目指すという打合せを指しています。気候変動対策テーマは毎年、生物多様性保全テーマは隔年毎に会議を行ってきました。先月閉会したCBD-COP16は生物多様性条約の締結国会議になります。昨年10月にコロンビアで行われた会合では会期中合意に至らず、あらためて2月にローマで再開会合を開いたものです。Suspendされた主要項目は、生物多様性保全のための資源動員、GBF〔Global Biodiversity Framework〕のモニタリング枠組・レビューメカニズムでしたが、それらが審議されて、ようやく合意に至りました。四年ごとに行うグローバルレビューのための指標〔ヘッドライン指標28を含む254指標〕について、COP15で採択されたGBFの達成進捗を測るため、各締約国がしっかりと測定して纏め、報告していくプロセスになります。生物多様性保全という地球規模の戦略に関して、測定基準が共有されることは、前提として当然です。さらに、必須となる資金運用のメカニズムを共有化、可視化することが必要です。この資源動員の枠組みの設置と運用は、実際の運用に当たっては肝となります、総論は賛成でも費用負担となるとネガティブになるのは何処の世界でも一緒。つまり今後の紆余曲折は想像するに難くないのですが、持続可能な社会をつくる為には、知恵は絞りながらも相応の資金が必要になります。一方、米国をはじめとして世の中は自国第一主義の風潮がさらに高まっています。多国間での合意を目指すような取り組みに対しては逆風となっていく公算が大です。いばらの道になるでしょうが、地球のそして人類の未来に対しての危機は待ったなしです。