何ゆえに、この北の街に心惹かれたのかを考えてみました。外国に向けて開いていた港町だったことで、異文化が染み込み和洋折衷して、この街の進歩的な文化や空気感を作ってきたのでしょう。大きな都市ではなく、函館山を囲んだ、こじんまりした箱庭然とした街並みが、妙に心を落ち着かせてくれます。街歩きスナップ写真のネタには困らないところです。ネタといえば、港町だけあって海産物は豊富なので、何を食べても美味しいです。食べものが美味しくて、被写体も多い街は大好きです。観光スポットの写真も幾枚かは撮りましたが、多少なりとも天邪鬼の自分は、函館山にえいこら登って砲台廃墟を撮ったりしました。今では小奇麗で愉しい街なのですが、歴史を紐解くと、火薬の匂いを感じる一角が結構多かった街でもあります。五稜郭での箱館戦争は明治時代初めの話ですが、20世紀に入ってもロシアや米国との戦いに向けての砲台が建設されています。特異な地形を有した土地故の、流行りの言葉で言えば、函館は地政学的な軍事要衝でもありました。









