Beetles 〔カブトムシ〕

カブトムシはノコギリクワガタと並んで、夏休み子どもたちの人気もの昆虫になります。その昔はカブトムシ取りというと、夜中や早朝に蚊に刺されながらクヌギに集まるカブトムシを探していた記憶があります。時代は変わっていて、昨今は日中でもカブトムシが群がっている光景を普通に見ることができます。拙宅にもあり、昼間に10匹ほどのカブトムシが群がっていました。その木は「シマトネリコ」という、南西諸島に分布している樹木で、最近、都内でも多く植栽されているものです。どうということもない普通の中木ですが、カブトムシには妙に刺さってしまったようで、まさに猫にマタタビのような存在になっています。クヌギなどは樹皮が厚いので、簡単に樹液にありつけるわけには行かず、カミキリムシなどの掘削で開いた傷口から流れ出る樹液を求めて、カブトムシを始めとした昆虫たちが集まってきます。カラスなどの大型野鳥もよく知っていて、この昆虫酒場を攻撃したりするので、昆虫は専ら夜間に集まってきます。シマトネリコは樹皮が薄いので、カブトムシでも簡単に樹皮を破って、樹液を吸うことができるので、まさにコンビニ的存在になりました。植栽なので家庭の庭木であり、カラスや大型野鳥には狙われにくい点も、酒場としては「◯」です。ふつうは外来植物と在来昆虫とは一致点が見つからず、相容れないケースが多いのですが、このシマトネリコに関しては別格なようです。