EARPHONE考〔2〕:

いよいよ花粉症がひどくなって、これのせいもあるのか、耳のなかが痛くなり、通勤時に毎日聴いていた音楽を一時的に中止しました。まだこの時期はインフルエンザもかなり流行しているので、耳鼻咽喉科に足が向かず(耳鼻科だけというのは殆どありません)、市販薬だけで対処しようとしましたが、いろいろ薬局を回ってみたものの、棚にあるのはかゆみ止めだけで、どうにも適合したクスリがみつかりません。仕方がないので、勤め先の近所にある耳鼻咽喉科を予約しました。耳のなかとは言え、痛いのは鼓膜より外側なので、いわゆる「外耳炎」の範疇だと思います。痛みの容疑者として頭に浮かぶのは、風呂上がりの綿棒での耳掃除、最近変えた石鹸シャンプー、そしてイヤホンです。
イヤホンについては、使用するのは往復通勤時だけなので、装着しているのは一日当たりせいぜい2~3時間ですが、使っていると耳はやはり繊細な器官なので傷んでくるのかも知れません。対策として、一般的に多く使われている、耳穴に差し込むカナルタイプのイヤホンではなく、インナーイヤー型のイヤホン〔Earpodタイプ〕さらにはヘッドホンに変えることでしょうが、それでもやはり定期的に耳を休ませることが必要なのでしょう。
スマホからのサブスクミュージックは、若者中心に一般的な光景ですので、世界的に耳の健康悪化は拡がっていると推察されます。WHOからも、ヘッドホンやイヤホンで音楽などを聞くときには、音量を下げること、連続して聞かないこと(休憩を挟むこと)、使用を1日1時間未満にすること、ノイズキャンセリング機能のついたヘッドホン・イヤホンを選ぶことなどが奨励されているようです。そうは言っても、なかなか悩ましい問題です。