図書館あれこれ

川崎市立図書館がシステム整理とかで、まるまる一ヶ月(9/3〜10/1)も貸出停止になっています(書架エリアへの立入禁止、新聞雑誌閲覧のみOK)。通常、システムを更新するときは、テストサイトを立ち上げておいて、そこで充分にバグ出しをしてから、短時間でシステムを切り替えるのが、顧客第一の世間的常識ですが、今の時代にちょっと信じられない所業ですね。
おそらくUIの対応など、機器の更新や職員のトレーニング期間を加味しているのかも知れませんが、それでも一ヶ月間というのは常軌を逸脱していますね。役所仕事の悪いところが出ていて、すでに深刻な動脈硬化を起こしているような川崎市の振る舞いですが、他自治体に比べて状態が見劣りしている書架の本が、システムや機器の更新で綺麗になる訳でもないので、個人的には、使う側にとっての効果は殆ど期待していません。一体誰のためのシステム更新なのでしょう。あまりに馬鹿馬鹿しいので、川崎市に比べ本が傷んでいない近隣の図書館を利用することにしました。
一方、電子図書館はシステムが別個(電子図書館専門会社による運用)なので、通常通りに稼働しております。海外ミステリで言えば、電子書籍の多くは版権が切れたような古い出版本(グーテンベルク21系)ばかりなのですが、邦誤訳が古いだけで、本の状態も劣化とはまったく関係ないので、これから川崎図書館では、もっぱら電子図書館を使うことになりそうです。