
| ■2013年8月30日 (金) 夏の終わりに考えるA |
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法要や墓参りを通じて、ふと感じたことは「暑い暑いと文句を言っているこの夏を、あと自分は何度やり過ごすことが出来るのだろう」という思いでした。何故かは分かりませんが、喧騒の中で感じる寂しさのようなものを、ふと感じることが幾度かありました。この様なことを、例えば秋や他の季節ではなく、暑さ真っ盛りの夏に感じることが不思議でなりませんでしたが、もしかすると自然な事かも知れません。 私たちは日常、あれこれ不平や不満を漏らしたりしながら日々過ごしたりしておりますが、実はそんな振舞いも、所詮は生かされている命あっての話です。長らく生きているうちに、こう言った恵みもいつしか忘れて、感謝という言葉の意味を辞書の上でしか理解できないようになってしまいました。日々の生業をこなし続けて行くこと自体は大切なことですが、せわしなさにかまけて、こうして生きている意味や生かされていることへの思いを何処かに追いやってしまわぬように、自分なりに意識していく時間を持つことは、この暑い夏でも必要なことではないかと改めて感じている次第です。 |
| ■2013年8月29日 (木) 夏の終わりに考える@ |
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そろそろ8月も終わりです。今年の夏はとにかく暑さに辟易しましたが、ここにきてようやく朝晩の気温が下がってきて、秋の兆しを感じさせます。とは云え、ここ数年間は厳しい残暑が続いていますので、今年もすんなり秋には移っていかないと思います。 夏場は夏場で、公私とも諸々忙しく、足早に駆け抜けたような印象ですが、暑さにかまけて思考停止してきた部分も多々あり、反省も含めて棚卸しをしておこうと考えました。 一つには「平和を考えて行くこと」。終戦記念日や原爆の日、靖国神社など夏場ならではのイベントを通じて、私たちが意識せぬまま過ごしている、日常の平和の大切さを見つめ直す事柄がありました。わたし自身がいわゆる「高齢者」になりつつある今、本当に必要なことは後世に平和への思いを伝えて行く事だと思えます。持っている思いは、戦争体験者に比べると遥かに希薄なものですが、戦後の貧困やベトナム戦争、東西冷戦などの不安な時代を過ごしてきた身としては、いまのゲーム機世代の多くの若者が持っていると想定される浅薄な平和意識よりは、ずっとリアルなものだと思えますので、機会あるかぎり、私なりに平和メッセージを伝えて行くのが使命ではないかと考えています。 |
| ■2013年8月28日 (水) 墓石あれこれ(続報) |
五ヶ月前にここで取り上げた様に、亡くなった義父の墓が盆前に設えることが出来ました。既報の通り施工者は私の知人の石材師で、思いっ切りオリジナリティに富んだ墓になりました。一つには、いまや墓石の殆どは、中国や東南アジア産に占有されているのが実態ですが、敢えて純国産にこだわりました。岐阜産の気良石(けらいし)、蛭川石(ひるかわいし)を使って墓を仕立てました。義父も戦後の教育界に貢献し、陛下から叙勲されたほどの人物でしたので、やはり外国の墓石の下に眠りたくはなかったはずです。 二つ目は、近年、どこのお墓も同じように外国産みかげ石と玉砂利で整えた、言わば無機的な風采になっておりますが、この墓には芝と草花で設えをしており、全体の雰囲気がとても柔らかく仕上っております。完成から二週間後にお参りしたところ、猛暑にもかかわらず、ちっこいカエルがご挨拶に出迎えてくれました。カミさんは「お父さんが出てきた!」とか言って喜んでました。他にはアリンコも盛んに活動していて、これを見ると緑という存在が如何に大切なものであるかを気づかせてくれます。墓地の中、他の区画には全く生気がありませんが、ここだけは大そう賑やかでした。何はともあれ、いいお墓が出来てハッピィです。 |
| ■2013年8月27日 (火) Summer Movie C |
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何を示し合わせたのか不明ですが、全くもって似たようなテーマの二作品を、今年ハリウッドは公開しました。以前ここでお知らせした通り「エドオブ・ホワイトハウス」を見たのに続き、「ホワイトハウス・ダウン」を見に行きました。どちらもホワイトハウスが、テロリストから攻撃を受けるという設定ですが、その背景はだいぶ違います。見比べるつもりで行きましたが、結論だけ言えば「どちらもそれぞれ面白い」です。そもそも異なる映画を比較することなぞ、もとより意味のない企てでした。 おそらく、ホワイトハウスは米国の象徴そのものなので、それの危機を描くことで愛国心を見つめ直そうという趣旨で作られた作品なのでしょう。わたし自身は米国籍も持たず、米国そのものにも忠誠心はないですが、こういった映画を作れる米国の懐の大きさは感じます。異邦人にも拘らず、観終えた時に感じた安堵感を説明するのは難しいですね。ナショナリズム一色でもないのは、エメリッヒ監督の手腕によるところ大です。そしてまた、この映画でも素晴らしい子役が存在感を示してくれました。エミリー・ケイルを演じたジョーイ・キングです。この子もまたビッグスターになって行きそうな予感がします。 |
| ■2013年8月26日 (月) Summer Movie B |
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もうすぐ子どもらの夏休みはおしまいですが、今日は夏に観た映画の個人的な感想です。夏というと、どうしても戦争ものになってしまいますが、今年どうしても観ておきたいと思っていたのが「少年H」でした。水谷豊は何とも言えない味で作品を締めておりましたし、老いたとは云え蘭ちゃんもステキなお母さん役を演じておりました。さすがにリアル夫婦ならではの息の合った演技でした。が、この作品の出来映えのポイントは何と言っても二人の子役の存在だったのかなと思います。主人公である少年Hの妹役を演じた花田優里音ちゃんは、心優しい明るさを見事に出していて、おそらく誰しもこんな妹を持ちたいと思うことでしよう。そして驚いたのは主人公を演じた吉岡竜輝君です。戦争の経験を通じて、一歩ずつ大人になっていく少年Hを見事に演じあげていました。初めの頃のあどけなさが、最後の方では凛々しさに変わっていました。大した子役です。この二人はこれから要注目です。 余談ですが、感化されてしまったのか、映画のなかで水谷豊が付けていた様な、まん丸のメガネがどうしても欲しくなり、あたふたと二個も買ってしまいました。ああ言った、優しいけれどシッカリ芯のある父親になりたいものです。 |
| ■2013年8月23日 (金) のらくろ便り'13g |
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とは言え草刈機ですので、そこそこ草を刈れないと意味をなさないのですが、机上の空論をいくらしてもラチがあかないので、黒川農園にて早速実験してみました。ここで蔓延っているのはススキ、木質化しているブタクサ、セイタカアワダチソウ、シノダケなどですが、草刈機の回転数は中間程度で始めました。回転数と電池の持ち時間は相反するからです。肝心の切れ味の方は、刃も新しいので、全くもってストレス無しにスパスパ刈取りが出来ます。ススキの切れた葉が、安全カバーとの間に巻き込まれて取り除く作業は時折発生しますが、黒川農園で使用する限りでは、エンジン機と比べて遜色なしという結論になりました。但し充電池の持ちはカタログには及ばず、概ね20?30分で終わります。通常の作業量からすると、予備電池一個は必要かもしれませので、さっそくAmazonで発注致しました。とは云え、今の時期の炎天下では二個分も働けそうにはありません。迷いながらの購入でしたが、長柄鎌を振り回しての草刈に比べれば能率と疲労度は雲泥の差です。こんなことならば、もっと早めに購入しておくべきでした。 |
| ■2013年8月22日 (木) のらくろ便り'13f |
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わたし自身は決してCMに感化されやすい人間ではないのですが、人力耕作を是としていたにも拘らず、ここに来てCMで話題になった充電式草刈機を調達してしまいました。あまりの草むら状態にげっそりしたのが直接の理由ですが、買う気になったのは、行く店ごとに「あの草刈正雄のCMみました?これなかなかいいっすよ」とかいう定員の話で、初めて件のCMを認識したからでもあります。 森林組合で安全講習を受けた時から、将来草刈機を買うときがあるならエンジン式、と当たり前の如く考えておりましたが、周囲の使い方を見ていて「放置期間のメンテの手間暇」を考え出してから変節し始めました。オイルやガソリンのケアも面倒くさいし、クルマや地下室が汚れそうなので徐々に電動式に惹かれだしたという訳です。それでもコード式じゃないと、ある程度のパワーは出まいと思っていましたが、22cc並の力は出ますという声を聞いて、この充電モデル に決めたというわけです。 |
| ■2013年8月21日 (水) のらくろ便り'13e |
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なんと4/4以来の黒川農園レポートになってしまいました。言い訳をするとキリが無いのですが、それにしても空きすぎました。7月下旬からは暑さもあって一か月間現場に足を運べずにいましたので雑草が蔓延ってしまい、4週ぶりの農園は単なる「草地」に変貌していました。 これからやるべき事は、とにかく彼岸までに「畑地化」することです。草刈りは言うに及ばず、耕耘や施肥も行なうとなると、彼岸までは毎週末黒川通いとなります。ここしばらく続けてきた自然観察会ですが、9月は既に7コマ入ってしまったので、何とかこれを3コマまで整理します。10月も4コマを1コマに圧縮して、開けた時間をすべて菜園ワークに振り向けてしまう予定です。 理由はあれこれ有りますが、春蒔きはうまく出来なかったので、秋蒔きはリベンジを計っていきます。 |
| ■2013年8月20日 (火) 恐るべし新素材A |
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肌シャツだけでなく、パンツ系も新素材の恩恵をこうむります。何しろ肝心な部位なので、むやみに蒸らしたり、不衛生にすることはご法度です。新素材のボクサーパンツを履きましたが、しっかりと汗も吸い取り、通気性も悪くありません。何よりごわつく綿トランクスよりも肌触りが全然イイです。更には昨今流行っているとかいう噂もある「ステテコ」も、新素材のやつをゲットしました。屋外で猛暑のなかを歩くと、太もも部分も相当に汗をかいてしまい、ズボンにまとわり付いてしまい不快ですが、新素材ステテコならば肌とズボンの間に吸湿性の高い層が出来ますので、とっても軽やかな感じになります。あまりに着心地がいいので、新素材ステテコを追加購入したほどです。元祖ステテコは下着をつけてから履くのが一般的でしたが、これは新素材の性能を生かすために直履きをオススメします。気温は下げられない上、歳とともに抵抗力が低下していますので、外出時はこの様な「武装」を施すことが今後重要になって来ると思われます(汗; |
| ■2013年8月19日 (月) 恐るべし新素材@ |
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余りの暑さで四苦八苦したことはご報告しましたが、意外な発見もありました。汗だくになり、法事先で急遽調達したユニクロの新素材(AIRism)肌着の優秀さに驚かされました。昔、ユニクロの速乾ドライメッシュ肌着を購入した記憶がありますが、着心地は思ったほどではありませんでした。実際問題、吸湿性と速乾性はなかなか両立し得ないものですが、同社もシルキー風素材など徐々に改良を続けてきて、今回の新素材肌着は、どちらも高いレベルでカバーできていると感じました。今までは、観察会などを暑い時期に行う場合、肌着は天然素材に頼っていましたが、逆にこちらは吸湿性は優れているものの、現実にはなかなか乾きません。ぐっしょりと重くなった肌着を、イベント後にチェンジするというのがお決まりのパターンでした。しかも汗かき肌着はかさ張ります。新素材は乾きやすいので、上手くすると着替え不要ですが、着替える場合でも畳めば非常にコンパクトになるのが嬉しいです。 |
| ■2013年8月16日 (金) Summer Movie A |
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暑い時は映画館が良いとか云うロジックで、この夏は比較的映画館に足を運んだりしています。宮崎アニメの「風立ちぬ」は評判も高かったので、家族と一緒に見てまいりましたが、個人的にはプラスマイナスどちらともつかないような作品だったと思います。 レトロ航空機への憧憬は、宮崎監督ほどでは無いにせよ、そこそこ持っているので、その部分だけは其れなりに楽しめましたが、天才堀越二郎への突っ込み方が中途半端で、要するに何を伝えたかったのかが、途中から分からなくなりました。家族向け映画とかいうことで、実際はお見合で結ばれた夫婦を、感動的な出会いと恋愛話にしてしまうなどのディフォルメがされてしまうのは興行的に仕方のないところですが、あの異常な時代をもう少しリアルに踏み込んでもらいたかった気がします。あとは、一番の失敗は声優にシロウトを据えた事でしょうか。いい声優は台詞台本以上の表現力を持っているものですが、庵野氏が演じる棒読み台詞は余りに稚拙でした。失望だけで何の情景や付加価値ももたらしませんでした。思い起こせば、過去の作品でも有名な俳優や女優を起用することが多かったようですが、もしかすると「付加価値をつける」声優を嫌っているのかも知れません。こちらの部分では、とにかくがっかりさせられた作品でした。 |
| ■2013年8月15日 (木) Summer Movie @ |
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終戦の日ということで、この時期どうしても観たかったのが本作品。トミーリー・ジョーンズ演じるダグラスマッカーサー司令官が、天皇陛下の戦争責任の有無を部下のフェラーズ准将(マシュー・フォックス)に命じることから始まります。開戦前からフェラーズの恋人役を演じた初音映莉子(初めは一瞬、蒼井優だと勘違いしました)の初々しい演技も良かったのですが、終戦直後の国体維持という英断のやりとりを、多少の脚色は別として、ここまで踏み込んで描けられるハリウッドは大したものだと感心しました。ですが、よくよく考えてみるとタブーには踏み込めない日本の映画会社では決して描けないテーマでもあります。作ったところで自虐的な取り上げ方しか出来ないと思います。 この映画で初めて耳にしたのが「devotion」です。たぶん「信奉」という意味合いで使われていたと思いますが、当時の忠誠心を示す単語として適切なのかは良く分かりません。また、英題でも使用されていますが、天皇陛下を果たして「Emperor」とするのが的を得てるのかも、よく分かりません。そう言った英訳し難い概念が、この国の文化であり歴史だと言えるかも知れません。とにかく若い人たちに是非とも観てもらいたい作品です。 |
| ■2013年8月14日 (水) 猛暑の方程式IV |
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日曜日は茨城県で義父の建碑法要(お墓の建碑式)でした、石は蓄熱するので墓地の地表気温はハンパではありません。午前中で、おそらく40数度になっていたというのが実感でした。下見を十分ぐらいで仕上げましたが、身体中から汗が吹き出ましたので、早々に切り上げて近所のユニクロで肌着を追加調達したほどです(笑)。 実際の法要は午後三時過ぎからでしたが、この時は曇ってきて、親戚の来訪者には多少ともしのぎ易い状況になっていましたが、逆に遠雷が鳴り出していたいて、それはそれで運営側としてはスリリングでした。土砂降りのなかの納骨などは勘弁です。思いが伝わったのか、雷雲は寄ってこずに何とか問題なく収まり、本当にホッとしました。 春や秋にずらすことができる法事は、出来るだけずらすして計画するという事もまた大切だとつくずく思いました。平たく言うと、猛暑が想定される期間の法事は、基本はお盆だけに止めるべきでしょう。栄養ドリンクでドーピングしながら二日間を乗り切りましたが、こんな事は二度とやりたくありません。 |
| ■2013年8月13日 (火) 猛暑の方程式III |
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この週末は全国的にとんでもない暑さで大変だったことはご存知の通りですが、私自身もよりによって二日間とも戸外イベントで閉口致しました。土曜日は真鶴岬先端部で、魚付き林と海浜植物の自然観察研修会でしたが、さすがにうんざりしました。 既報のとおり真鶴半島の魚付き林の位置付けや、その海岸線に自生している海浜植物の営みを勉強しようという心算でしたが、とんでもない熱暑で受講生も、その意味をじっくり咀嚼する には至らなかったと感じました。猛烈な日差しを遮っている照葉樹林(魚付き林)の内部も、相当の湿度と気温でまさにサウナ状態。シダ類が豊富に群落を形成している理由について、身をもって体感することが出来ました。シダ植物がジャングル状に繁茂していたジュラ紀の環境はこんなだったのかも知れません。猛暑の時期は空いているからと言って、むやみに予定を入れるものではありません。 |
| ■2013年8月12日 (月) SX4排気系更新 |
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あまりの暑さにクルマもねを上げたのか、先月から排気管から異音が発生し始め、工場に持って行って色々なところから検査してもらったところ、どうやらマフラーのセンターパイプ部(ちょうど前後輪の間ぐらい)にある三元触媒が破損しているとかいう診断でした。結構な費用なので凹むところでしたが、排気系全体のチューンナップにはいい機会なので、思い切ってテールパイプ部含めて全交換する事に致しました。センターパイプは触媒認証が必要なため純正を入手しましたが、テールパイプは音と抜けを良くするために社外品を探しました。狙っていたスズキスポーツ製は製造終了しており、残念ながら諦めました。中古車のドレスアップ時はこうした問題が起きるので、早めの手当(部品確保)が必要ですね。 それでも幾つかの候補がありましたが、悩んだ末にGPスポーツ社のそれ にしました。スズキスポーツのカラカラ系の排気音に比べると低音系で、いわばブリブリ系のマフラーです。パイプが太いのでロードクリアランスが下がってしまいましたが、低速から高速(とは言っても試したのは150キロぐらいですが)まで、ほぼ全域でパワーアップする事ができました。点火プラグと排気系を変えたことで、アクセルフィールはずいぶん違うものになってしまいました。面白いものです。計画では、あとはハーネス系とエアフィルターの換装が残っていますが、個人的にはもう十分なレベルです。そろそろレーダー対策が必要になって来ました。 |
| ■2013年8月 9日 (金) ハチミツ徒然草 |
茨城にあるカミさんの実家に行った時に、新しく出来たという道の駅に行きました。道の駅には地元の名産品が並んでいるので私は大好きなのですが、今回はハチミツの話です。じつは私自身はハチミツにハマっていて、いわゆるハニーフリークスの一人です。正直言って、茨城県あたりでは面白いハチミツが採れるとは思っていませんでしたが、ミズキ、エゴノキ、ユリノキなど都会でもお馴染みの樹木の蜜が並んでいました。これらの蜜ならば、採れても不思議ではないですが、単花蜜として店頭に並ぶことは余りありません。まだまだ野山が多い茨城県ならではの産品でしょう。いずれもクセの少ない美味しいハチミツです。 これからはカラスザンショウ蜜やアカメガシワ蜜が出てくるはずですが、どちらも好みなので、見つけ次第速攻で買うつもりです。 |
| ■2013年8月 8日 (木) 真鶴の森F |
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この週末にも現地で自然観察会がありますので、今日で一旦、このシリーズは終えます。 「ハマ」のつく名の植物は他にも沢山あります。その一つがハマゴウです。草ではなくクマツヅラ科の低木になります。ぶあつい葉は潮風にもびくともしなそうですが、今の時期に咲いている紫色の花は、とても可憐です。海水浴で来た時に、この花を浜辺で見かけている方も多いはずです。タネをカバーしている丸くて堅い果実は、大嵐のときに波に運ばれて、どこぞの海岸線でまた芽を出す仕組みですので、そういった砂地の海岸線が減っている今、この植物の保存をそろそろ心配する必要が出てきていると思われます。そして最後に紹介するのはハマボウフウ。セリ科特有の白花をちょうどこの時期に咲かせています。頑丈な葉っぱと、がっちり砂地を噛んだゴボウ根によって、浜防風の名に恥じない設計ですが、近年「糖尿病に効く」とかいう風評で乱獲され、ずいぶん数が減ってしまいました。こうしてみるとヒトの所業で大勢の植物が危機に瀕している事情は、ここ海岸植物でも起きているようです。 |
| ■2013年8月 7日 (水) 真鶴の森E |
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真鶴海岸は、磯からほんの目と鼻の先で、いきなり数10m級の水深になるほど深い海ですが、それでも磯場には波が運んだ砂地が点在しています。そして、そこにはまた面白い植物が自生しています。海岸植物には「ハマ××」という名前が付けられることが多いですが、ここにもたくさんあります。一つはハマダイコン。葉っぱがダイコンそのものなので間違えません。今の時期は果実が実っていますが、根っこはまだ確認していませんが、いわゆるダイコン風の根です。よく「ど根性ダイコン」とか言って、アスファルト道路の脇にも健気にダイコンが育っている姿を見かけます。もしかすると、私たちが食べているダイコンにも、ハマダイコンのような荒地でもOKな性質が、しっかりDNAに刷り込まれているのかも知れません。立派な親戚をもっているダイコンにも敬意を表しておきたいと思いました。 |
| ■2013年8月 6日 (火) 真鶴の森D |
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海岸に降りると、岩場と森の狭間には面白い樹木が連なります。ひとつはオオバヤシャブシ。これはカバノキ科ハンノキ属の落葉樹です。ハンノキの仲間なので、土が痩せていても、空気中の窒素を栄養素として固定できる菌を根の周りに共生させているので、海食崖のような環境でも自生できます。大葉の夜叉五倍子という和名から分かるように、果実から染料が採れるようです。もうひとつがオオバグミです。グミ科の常緑樹でややツル性、これまた海岸の崖によく見かける樹木です。この木もまた、空気中の窒素を根から採れるようにする菌を共生させています。春に付ける果実は美味しいです。拙宅の庭にも植えていますが、園芸の世界ではマルバグミと呼ばれています。オオバヤシャブシ、オオバグミという、オオバ軍団を海岸の崖で見かけたら、あるべきところにある木だと感じ取ってください。 |
| ■2013年8月 5日 (月) 真鶴の森C |
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箱根外輪山の溶岩ドームの名残りでもある真鶴半島には、元から森が広がっていた訳ではなく、今日のように鬱蒼とした森になったのは、小田原藩の政策に依ること大でしょう。度々起きた江戸の大火への備えとして、松苗15万本を植えたことが事の始まりのようです。元からあったスダジイ、タブノキに加えて、植栽されたと思われるクスノキも数多くみられます。海に近い温暖な気候が、西日本由来のクスノキにもピッタリだったのでしょう。どのクスノキも立派な株です。もしかすると、この半島でも着々と種子更新しているかも知れません。これらの常緑照葉樹林がおりなす森は薄暗く、まるで「もののけ姫」の森のように静けさに溢れています。潮騒も、森の外れでようやく聞こえてくるほどで、森の中の遊歩道から海食崖に抜けたとき、風景が一変する驚きは誰しも感じる事でしょう。このギャップが楽しく、私にとって真鶴は代えがたいフィールドになっています。 |
| ■2013年8月 2日 (金) 真鶴の森B |
蒸し暑さにかまけてサボっていたら、8月になってしまいました。 近代社会になると共に、これらの森の価値は「魚つき保安林」として位置付けられ、国としてもその環境を守っていく様になりました。依然として「なんで魚が集まるのか?」は解明されていませんが、考えられる理由としてあげられたものは次のようなものでした。 1. 森の樹々が海に落とす影が魚たちの隠れ家を作る 2. 森の土壌によって有機分が豊かで、温度が安定した地下水を供給する 3. 森が育んだ昆虫やクモたちが樹々の枝から海面に落ちる これらの結果、プランクトンに恵まれたエリアが生まれ、そこに小魚やカニ・エビ、海藻などが集まるようになり、魚たちが豊富な海域が出来たという話ですが、これ以外にも私たちが分かっていないだけで様々な理由があるのだと思います。 |