Hiyorimi-Blog

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■2013年5月30日 (木) しばし静養

早い梅雨入りでしたね。例年では梅雨入りと共に体調を崩すのがお決まりのパターンでしたが、今年は既報のとおり早々とGW前後から調子を落としたため、今はどちらかと云うと回復局面です。仕事は向こうからやって来るもので、制御はどうしようもありませんが、週末に休めるか忙しいかはセルフコントロール範疇です。振り返ると三月以降、週末にはぎゅうぎゅうの予定が詰め込まれていました。よくよく考えてみると、身体を壊してまでやる必要のあるイベントは、そんなにあるものではありません。週末は休息やリフレッシュの時間という当たり前の事が行われていませんでした。いつの間にか「週末のお仕事」になっていたという笑えぬ話です。 目覚めたとき「今日は何も予定無し〜」とか、あるいは眠るときに「明日はのんびり出来るぞ〜」とかいうひと時が、どれだけ嬉しいかは実感していますので、今後しばらくは週末に極力予定をいれずにやろうと考えています。これで体調がどれだけ変わるのかを見てみたいものです。あとは「いい加減さ」なのでしょう。ひとたび「自然観察会をやる」「野良仕事をやる」とか計画してしまうと、いちいち「より良く物事を進めよう」と考え始めてしまう、このような日本人的な性格を改めぬ限り、週末はストレスの発生源になりかねません。よって、私にとって最良の健康処方は「週末は何も計画しないでぐうたら」ということが一番のようです。。

■2013年5月29日 (水) アカバナユウゲショウ

この時期、路傍にたくさん見かけるピンクの四弁花がアカバナユウゲショウ。北米からやってきた外来多年草です。南米原産のオシロイバナもユウゲショウ(夕化粧)という別名を持っているため、分けるためにアカバナという接頭辞を付けていますが、本来両者は別種です。本家のユウゲショウは夕方に咲くのですが、このアカバナユウゲショウは夕方には閉店します。マツヨイグサ(待宵草)の仲間なので、夜に咲く手もあったのでしょうが、この花は昼に咲くことを選択しました。それが大成功、人々に好かれているのか、刈り取られずにどんどん増えています。 昼間に見かけるスナックのママは興ざめですが、昼咲くこの花はなかなか美しいと私的には思います。歳をとってくると、ネオン街を徘徊するような元気もなくなるので、若くて美しければ派手なおネエさんを日中見るのもまた楽しからずや、とか要らぬことを想像してしまいます。

■2013年5月28日 (火) 自然観察指導員講習会

毎年、この時期になると行うのが日本自然保護協会に登録される「自然観察指導員」の東京講習会 です。かれこれ四年ぐらいこのイベントのお手伝いをしておりますので、何となく生活のなかの1つのリズムになってきたようです。今までは金曜日から二泊三日の講習会でしたが、裾野をもっと広げようとする意図もあるようで、今年からは土日の一泊二日に見直されました。ただでさえ目一杯のプログラムを圧縮するのですから、今回はいつもに増して大忙しでした。週末はお天気には恵まれたので、大きな問題もなく無事に任務遂行をすることが出来ました。何時ものように、実習や講義を終えて、腕に腕章を付けた晴々とした新人指導員の姿をみると、しんどいけれどやって良かったなあと思える瞬間です。 とはいえ、森羅万象の自然の営みの面白さを、優しく楽しく観察会参加者と実感共有して行く手法は、それほど容易くはありません。まずは謙虚に「これからが勉強の始まりだ」と思ってくれれば、それだけで講習会は成功です。

■2013年5月27日 (月) オオタカと環境保全

環境省によると「国内希少野生動植物種」に指定されているオオタカの生息数が回復したために、その指定を解除するという検討に入ったようです。30年前には全国で500羽以下になったオオタカ。その後の「国内希少野生動植物種(種の保存法)」「絶滅危惧種(環境省レッドリスト)」などに指定され、全国的な保護活動の結果、2008年には関東周辺だけの調査でも、約5800羽にまで回復してきたことが、どうやら指定解除の理由だそうです。ちなみにレッドリストでは2006年に「準絶滅危惧種」に変更されており、科学的知見からすると、オオタカに関する今回の検討は、諸説はあるものの的外れではないと私は思います。 それよりも問題なのは、種の保存法そのものが20年間、ろくな改正も行わずに今日に至っている点です。私自身はザル法だと捉えています。そもそもの発足理由は生物多様性条約の批准に呼応する国内法の制定だったわけです。ところが、この法律の条文のどこにも「生物多様性の保全」についての言及は有りません。同法施行の翌年日本の環境政策の憲法的存在である「環境基本法」が制定されました。ここには明確に「生態系の多様性の確保、野生生物の種の保存その他の生物の多様性の確保」が折り込まれていますが、種の保存法には見当たりません。法施行の由来や上位法の概念が、改正含めて全く更新されていない、行政の怠慢を絵に描いたような法律とも言えます。基本概念だけでなく、いまどき罰金百万、懲役一年以下では抑止力としてもお粗末です。しかもレッドリストの絶滅危惧種のうち、同法で指定されている種はわずか3%。話になりません。噂では今年度の通常国会に改正案が提出されるようですが、構造も内容も果たしてまともな法律になるのかどうか、経緯を注目したいと思います。「象徴的な種だけを護る」ではなく、本来は「貴重な生態系、生物の多様性を護る」ことを前提にして、本当に深刻な希少種を護ることを明文化するべきだと思います。

■2013年5月25日 (土) 張良と劉邦

戦を進めるためには将たるものと補佐役が必要です。項羽には范増がいましたが、劉邦には張良がおりました。張良のすごいところは補佐に徹するだけでなく、数多くの異才から敬愛されていた点です。先に挙げた韓信しかり、そして敵方であった項伯すら張良を慕っていたのです。有名な鴻門の会では、張良の存在と項伯の機転がなければ、劉邦は消え漢帝国は存在しなかったでしょう。のちに諸葛孔明をして「自分は、張良には遠く及ばない」と言わせるほどの傑物であったわけですが、ともすると一般的な参謀像につきまとう、冷徹、孤高さとは大きく異なり、たいそう人間味と義侠心に富んだ人物でもあったようです。たしかに長期間の軍略となれば、参謀たるもの、自身の耳と目のみならず、ありとあらゆる情報網(人脈)を巡らしておく必要があります。ネットワークとかいう軽薄な言葉では表せない「器」が、参謀にも必須だという一つの好例です。 一方、劉邦のすごいところは張良を最後まで信頼し切った点です。たしかにTOPからこれぐらいの信頼をうければ、粉骨砕身する手下が多かったのも道理です。心ない讒言を真にうけ范増を遠ざけた項羽と比較すると、これまた興味深い「将たる者の器」のあり方を問う一コマでしょう。結局のところ将軍も補佐役も「人を知る」ということが不可欠な要素だと感じました。

■2013年5月24日 (金) 韓信と劉邦

キライではないので、遅く帰宅してもついつい見入ってしまうWOWOWの「項羽と劉邦 」です。私的にはたぶん三国志より好きかも知れません。そして、ここにきて「韓信」が登場です。股くぐりで有名ですが、韓信自身は少しも辛くは無かったのかも知れません。野心が大きければ大きいほど、仔細な事柄に拘っている余裕はないはずです。食うものにも事欠き、ぶらぶらしているような男が、どうしてこのような大志を抱けるのでしょう? 単なる自身過剰男でないことは、歴史が証明しています。韓信なくして劉邦の漢王朝はあり得ない事でした。そこで驚いたことは、このような異才を取り上げることが出来た劉邦軍の凄さです。韓信が初めに仕えた項羽軍で、それが出来たとすれば間違いなく歴史は全く違ったものになったはずです。項羽はあまりにも武勇に長け優秀であったために、そこに集う将の器も自ずと制限されてしまいました。そこでは韓信のような大人物が身をおく場がなかったのではと想像がつきます。それが項羽軍の脆さであり弱点でありました。捉えどころのない劉邦には、様々なタレントを有した素晴らしい将が集い、そのことが全体として、とてつもない軍略と粘りをもつ陣営になった訳です。劉邦を慕う夏侯嬰や蕭何がいたからこそ韓信は取り上げられ、あそこまでの実績を成したのだと思います。この歴史ドラマから学べることは沢山あります。

■2013年5月22日 (水) IBSA

医者から言われたことは「お腹を冷やすな」「乳製品は摂るな」の二点。お腹を冷やすな=冷えたものを飲むなと言う事になると、どちらも十二分に心当たりがあることです。ビールは飲まない私ですが、冷たい清涼飲料水や炭酸飲料は大好きだし、健康食という事で乳製品はずいぶん摂っていますが、これも少し制限しようと思います。 渡された小冊子(IBSについて書いてある)には、アルコールのみならず炭酸飲料や香辛料は胃に刺激を与えてしまうので避けるべきと出ています。とにかく胃腸は食べ物と直結しているので、食習慣の改めが重要だと思われます。ここはこれから注意して行きたいと思いますが、小冊子に出ている「趣味や適度な運動を取り入れてストレスを発散しましょう」とかいう事については、やや考えざるを得ません。既に趣味に割いている時間は決して少なくないと思いますが、それでもかような事態に陥っている事を振り返ると、やはりここについても因果関係の改善をする必要があるような気がしています。予定をぎっしり詰めない。チャリ行を少し再開してみる。などを検討してみようと思います。

■2013年5月20日 (月) IBS

お天気を心配していた日比谷公園のイベントも、日曜日は何とか晴れて無事終了。これで怒涛の五月観察会も山場を超えることが出来ました。とは云え、連休あたりからの体調不良(頭痛・下痢・発熱・耳鳴り)は良くなったり悪くなったりで、依然としてイマイチです。他の症状はともかく頭痛だけはたまらんので、掛かりつけの医者に行ったところ「過敏性腸症候群:IBSの疑いあり」と言うコメント。よもや頭痛が腸から来ているとは想定外でした。自分自身はあまりそう言ったプレッシャーは感じていないのですが、仕事や観察会、野良仕事などでメンタルを傷めている可能性も捨てきれません。(確かに野良仕事も大変だし、仕事も今月は大きな山場を迎えています。) そう云えば頭痛もやや片頭痛っぽいので、ストレス起因という事にはやや納得です。元々はぐうたらな正確なので、予定がぎっしり詰まっていること自体が辛いのかも知れません。これからジトジト梅雨入りですので、来月は無理に予定を入れず、少しリセットしてみようと思います。

■2013年5月17日 (金) 項羽と劉邦

wowowで始まった歴史ドラマ「項羽と劉邦 King's War」。昨今の両国情勢を慮ると、かようなドラマを取り上げるのも如何かと思いますが、どこの国の話だろうと偉大なる先人の物語はやはり素晴らしい。今日の指導者たちのケチ臭いスタンスとは比べものになりません。漢楚対決では、個人的には劉邦の大ファンですが、項羽の一徹さもまた素晴らしいと尊敬します。「両雄並び立たず」はこの頃(紀元前200年頃)から定説となっていたようです。 この時代に起きたことを俯瞰して考えてみれば、今も昔も人間というのは大して進歩していない存在だと感じられます。ここから始まりとなった言葉「烏合の衆」とか蔑まれた劉邦の一派が、項羽軍に幾度も負けながら、結局はあの強大な漢王朝を築いたのですから大変な話です。人間一人でやれる事は知れていますが、リーダーが度量を以って有為な人物を揃えていけば劉邦軍のように天下統一も可能になると云う見事な事例です。項羽の欠点の最たるものは「優秀だった事」に尽きるでしょう。突出したリーダーの下ではイエスマンしか育たず、集団として大きな時局を見誤る、と云うことを項羽は身を以て示したわけですが、残念ながら後人にそれを理解し、実践できた者が余りに少なかった様です。

■2013年5月16日 (木) スルーA

言いたいことは、周囲の動きにあまり過敏に反応しない知恵をつけなさいと云うことでもあります。別の言葉で云えば、多少鈍感に動いた方が、社会では結果的にお利口の様です。 ただし、ここで言いたいことは、あくまで「反応」に限った話にすぎません。周囲の様子に鈍感だったり無関心であるべきとは考えていません。それでは単なる「KY」人間になってしまいます。例えば、私の関心事の質問一つである自然観察会でも、「自然物を正しく把握して考える」と云うスキルが無いと、決して良いインタープリターにはなれません。一般的な社会生活でも、周囲の人々の思いや動きにに無頓着ですと、誰しもお分かりになるように、それで健全な日々を過ごすことは難しくなってしまうでしょう。 相手の様子を理解しながら平静を装う、言うなれば「ポーカーフェィス」を心がける事が、カードゲームだけでなく社会生活でも、勝つ(=無駄なエネルギーをかけずに効率的に過ごす)ための近道のようです。

■2013年5月15日 (水) スルー@

昨今、日本語の乱れが目に余るとかいう識者?のエッセイが、たまたま手にした文藝春秋を読んでいたら載っていました。まあ、この手の話は昔から幾度も取り上げられてきたことでもあり、そう言った経緯を踏まえて今日の日本語があるのだと感じていますので、これまた「文化」の一片だと居直ることも出来ます。 私自身は日和見主義で、いわゆる守旧派ではない事をポリシーにしていますので、言葉の使い回しについても「乱れ」を頓着しません。表題にもある「スルーする」とかいう言葉も、比較的新しい使い回しの様ですが、わたし自身もよく使っています。もともと2chなどで「空気を読まない」投稿があった時に、スレッドを荒らさないために「敢えて反応しないで無視する」時に使ったのが、おそらくは始まりではないかと思います。昨今、これだけEメールやSNSなどの言葉のやり取りが多くなると、つい引っかかりがあると反応(レスポンス)したりしてまうのですが、近頃はあまりこの様なアクションをしないで「黙って反応しない」事を心掛けるようにしています。つまり「スルーする」ということです。 仕事でもプライベートでもそうですが、反応しようとする前に「その先にある意味」を推し量ると、その価値がないものが実に多いという事に気づいてきたからです。「反応する」と、次なる「相手の反応」が気に掛かるし、そのやり取りの中で費やす時間とエネルギーは結構なものになります。しかもそのプロセスから何らかの成果が出ているかと云えば怪しいものです。そこまで考えますと、意外に「スルーするべき」事柄が沢山あることに気づいてまいりました。

■2013年5月14日 (火) 節水≒健康

一般的には「たくさん水分を摂れば、血液サラサラで健康になる」とかいう話をよく聞いたりします。とはいえ、それも程度問題で、大量の水分摂取はむしろ身体に害になるとすら思える様になりました。昨年の夏場あたりから意識して水分をたくさん飲むように努めてまいりましたが、この事で体調的にはむしろ具合が悪くなったというのが偽らざる実感です。 まずは体重が増えます。しばらく治まっていた耳鳴りも復活し、膝には痛みが出るようになりました。これは運動不足から来るものと理解していましたが、余計な水分を排出する漢方薬を飲みはじめ、水分も無理に摂らぬようにしたところ、二週間ほどで効果が現れだしました。体重はあまり減らないものの脇腹が締まり、膝の痛みも治まってきたのです。まだ耳鳴りは収斂していませんが、このまま続けてみようと考えています。今までの症状は、漢方的には「水毒」とかいうそうです。確かに水でタポタポになっている組織では、新陳代謝も活発に行えないという漢方の説も、さもありなんと自ら体感しています。 これから暑い季節なので脱水症状との駆け引きですが、バランス良い「節水」を少し心がけてみようかと思います。

■2013年5月13日 (月) 良き隣人

日に日に気温が上がって、昆虫たちの活動が活発になってきました。そうなると困るのが虫害です。せっかくの家庭菜園ですから農薬は使いたくありません。コンパニオン・プランツと呼ばれている、ある種の植物どうしをうまく組み合わせると被害が軽くなることがあります。 例えば、トマトのそばにバジルやマリーゴールドを植えておくと、元気になってトマトの味も良くなるとか、キャベツ畑にミントを植えておくと、キャベツも元気で虫がつきにくくなるとか言われています。そう言われると、植物同士がコミュニケーションしているのでは無いかと感じられます。 最近、ナショナル・ジオグラフィックで公開された論文では、嗅覚や視覚だけではなく「聴覚」で隣人を把握して、より生長を加速したり、あるいは抑制したりする働きがあるということを述べています。それぞれの植物組織が発する「微振動」を把握して、連動(コミュニケート)するということは、もしかすると「植物言語」なるものが存在している可能性もありとの話でした。 私たち哺乳類よりも、はるかに長い時間を越えて命をつなげてきた植物。私たちの想定を越えた存在であることは十二分に可能性がある話です。

■2013年5月10日 (金) スズメは怖い

自然観察会や法事などで二週間ほど間を空けて、GWに菜園に行きました。現地に置いていた(竹杭に逆さまに差していた)菜園用の長靴を取ろうとしたところ、内部から「ブィ〜ン」という聞き覚えのある大きな羽音と振動。咄嗟に飛びのいて、近所のホームセンターにスズメバチ駆除用のスプレーを調達しに行きました。さすがにスズメバチ用は高価で1980円もしましたが、安全最優先でやむなく購入。菜園に戻ってから長靴に一発「ブシュ〜ッ」とスプレーしたところ、中から巨大なオオスズメバチが飛び出してきました。大急ぎで逃げて遠巻きにして様子をみましたが、静かになり、どうやら無事に昇天してくれました。長靴を手にすると、中には何とスズメバチの巣が少しですが出来上がっていました。中にいたのは女王バチだったようです。巣にはすでに卵が数個産み落とされていました。 女王は初期の巣造りと産卵に専念するため、攻撃したり刺すことはないと言われていますが、菜園のど真ん中にオオスズメバチの巣を作られても困るので、やはり早いうちに退治するしかありません。可哀想ですが、身の安全あってのものなので、こればかりは仕方ありません。 生物界では「スズメ」は小さいものを差す言葉ですが、ハチとガだけは別の様で、仲間のうちで特に大きなものにこの名を付けたようです。。

■2013年5月 9日 (木) 泥だんご

GWにも菜園の種蒔きをしましたが、残っていたタネを「処理」してみました。以前からやってみようと考えていた「泥だんご」です。毎年毎年余った野菜の種をまとめて泥だんごを作って、それを畝に撒く(放り投げる)という乱暴な種蒔きです。棚の奥に残っていた種は、古いものでは何と2007年モノ。タネの種類は十数種ありました。おそらくは、品種によっては発芽能力は失われていますが、一般的には植物のライフサイクルの中で最も強靭な時期でもある「タネ世代」、足のない植物で唯一移動も可能な時期ですし、時空を超えること(休眠して未来に発芽すること)も可能です。6年程度だと殆ど発芽能力に問題ない野菜タネもあることでしょう。果たして泥だんごの中から、どの野菜タネが芽吹くのか、これでまた菜園に行く楽しみが一つ増えました。

■2013年5月 8日 (水) 17年蝉

米国の東海岸で、今月から赤い目のセミ軍団の大合唱がいよいよ始まるとかいうニュースを耳にしました。この大集団は周期ゼミと呼ばれる、13年あるいは17年周期で大発生するセミのものです。この様な長周期で、しかも素数年周期で大発生する理由は解明されていませんが、一説では、素数年周期で発生することで、他の個体群との交雑を避けることが出来たとか、長期スパンで発生することで天敵のライフサイクルを超越し、捕食されることを回避する事が出来たとか言う話があります。但し、これらは生き延びた結果論であって、百数十万年前の氷河期のとき、長い地中生活に耐えることが出来た個体群の一派が、これらの母集団であったようです。何れにしても不思議な存在ですが、「自然界には不自然は無い」というのが定理ですので、我々が理解していないだけで、何がしかの必然性があるのでしょう。今回のは17年周期ゼミなので、これらの前世代は1996年に大発生した集団だといえます。ひとたび発生すると数十億匹が羽化しますが、その騒がしさはハンパでない様です。新宿御苑などの自然観察イベントで、よくセミの抜け殻展示をしていると、外国人が寄ってくれるのですが、あまりこの昆虫にポジティブな感覚を抱いていない様な印象があります。地元では大音声でやかましいとかいう事で、そういう意識になったのかも知れません。

■2013年5月 7日 (火) 2勝2敗

予測通り、四月の自然観察会は4つの計画に対して、天候にたたられ2つしか実施できませんでした。 この時期は確かに雨が多いのですが、今年は少々多すぎたようです。その分、植物の生長も速く、例年にない速度で開花したものが多かったような気がします。その分、今月が心配になってきました。今月は講習会2日間含めて5回の自然観察会を予定していますが、足が早いために花ネタが減ってしまうのは残念なことです。一番気にしているのが、最終の週末に予定している自然観察指導員のための講習会です。人間一人でやれることは知れています。大勢のインタープリター仲間を増やすことが、一般市民にもっと自然に近づいてもらえる様になる近道であるからです。今年の講習会から、この国の将来の自然保護活動をリードして行く大物が出てくるかも知れません。昨日はスタッフ連でこの講習会の現地下見でしたが、私自身もキアイをいれて講習会をサポートしていきたいと念じています。

■2013年5月 4日 (土) つくば行脚B

例によって、私としては、つくば市内ではイチオシなのが「国立科学博物館(科博)筑波実験植物園」です。今回の行脚でも寄ってみました。中央広場にある巨大なシャクナゲは満開で圧巻でしたが、それ以外にも沢山面白い植物に出会えます。新宿御苑では人混みでごった返しているハンカチノキも、ここではひっそりと咲いていますので、静かに楽しめます。 この時期は、園内いろんな花が咲いているので大忙しです。気になったのはヒョウタンボク(スイカズラ科)が手に届くあたりで満開でしたが、果実が出来たのち子供たちが誤って食べぬ様に養生(通路から離す等)した方が良いと感じました。この瓢箪型果実は猛毒とされているからです(樹名版には書いていますが)。 また、池に広がる水生植物では北方性ミツガシワの花がまだ残っていました。これもまた、関東では筑波界隈に隔離分布している一派なので、実は貴重な個体群落だと言えます。一つ一つに、いちいちアカデミックな好奇心をくすぐられるのが、この植物園の楽しさです。筑波大生と思しき学生たちが、授業とは思えぬほど立派な草花の絵を描いていました。あれ程見事な観察眼があれば、自然観察インタープリターにはうってつけなのですが、お袋が一緒でしたので勧誘はしませんでした(笑)。
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■2013年5月 2日 (木) つくば行脚A

焼き物が好きなお袋のために、ちょいと筑波山の裏側に回って、笠間焼の火祭りフェスティバルなるもの(要は陶器市)に出かけました。友部?笠間あたりの風景は、何やら奈良の里を彷彿されるような起伏で、茨城の中でもとくに気に入っているエリアです。お袋は幾つか気に入った器や花瓶を購入しましたが、個人的にはさほど安くないなという印象でした。 さてホテルに戻って、久しぶりに酒でも飲もうと思い酒店を覗いてみました。みると棚には地酒が沢山置いてありました。せっかく茨城を徘徊しているのだからと、地元では霧筑波(浦里酒造店・つくば市)が人気ですが、面白いところでは筑波大学産の桐の華(桐の花酵母を使用)なども売っています。日頃は全くアルコールを摂取しない私ですが、旅をしている間は解禁。結局は牛久ワイナリー のワインと、たまたま出掛けた笠間の地酒、稲里純米日本晴(磯藏酒造 )を求めて、ホテルで飲みました。茨城の特産といえば納豆だと思っていましたが、考えてみれば、日本酒もワインも醸造の世界、すなわち発酵文化の一面ですので、これらもまた茨城の産物である事に妙に納得しました。

■2013年5月 1日 (水) つくば行脚@

GWの狭間、平日ながら勤め先の研究所が休みのため、久々にお袋を連れてつくば界隈をドライブする事にいたしました。お袋の気分転換と私自身の郷土史勉強もあって、勤め先の周囲をドライブしてみました。つくば市から霞ヶ浦までは大して遠くもないので、土浦あたりを寄り道してみました。茨城大学の農学部が水戸ではなく阿見町にあったのは驚きでしたが、とても立派なキャンパスでした。三十数年前、私が高校生のとき、一時期なぜか近隣の農学部を目指して探したことがありましたが、その時はここには無かった様な気がしています。霞ヶ浦のそばにあれば、もしかしたら受験したかも知れません。 キンデルダイク風の風車が見つかったので、そちらに向かう途中で「予科練平和記念館 」がありました。 戦争で辛い思いをしたお袋が嫌がったので見学はしませんでしたが、土浦の地から20万人もの若者が出陣し、まだまだ若い命を戦場で散らしてしまいました。戦争を始めるときは、ありとあらゆる尤もらしい理由が連呼されて、さも正しい事のような美化を「大人」たちはしがちです。でも、その国の将来を背負う若者を戦争で死なせることには、いかなる言い訳も正しさを証明する事は出来ないでしょう。思いがけずに立ち寄った場所でしたが、これは茨城県の宝です。未来永劫に語り継いでいくべき歴史の道標です。


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