Hiyorimi-Blog

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■2012年3月31日 (土) のらくろ便り_d

本日で三月も終了。という事でカレンダー上は早くも四分の一を回ったことになります。通常はヒマな時期のはずですが、今年は何やら忙しい毎日でした。その原因の一つであるのが黒川菜園の野良仕事、とにかく種まき時期に間に合わせるべく畝作りをせねばならなかったため、まあいた仕方ありませんでした。個人的にはもう少し丁寧な作業を進めたかったのですが、つくば生活などもあり、週末一日がせいぜいなので、今のところの出来栄えは「それなり」になってしまっています。あとは雑草の根の力と、ミミズを始めとした土の中の仲間たちの頑張りに委ねたいと勝手に考えています。年明けから作り上げた作畝は8エリア。我ながら良くもまあ一人で出来たと感心しています。何よりこれで一応菜園の体裁はつきましたので、次のステップは畝周囲の整備を考えています。草生栽培とはいえ多少は綺麗な風景にしたいので、花などを植えながら、訪れるのが楽しみになるような菜園を目指しています。

■2012年3月30日 (金) Palm Sunday 2

キリスト教の最大イベントでもある復活祭(今年は4/8)の一週前の日曜日が、この記念日なのです。イエス様が磔を覚悟しながらもエルサレムに入場する際、そんな事はつゆ知らぬ大勢の信徒たちが、それを祝って中東でお馴染みのナツメヤシの枝を敷いて、お迎えした事に由来する記念日です。ナツメヤシ実のドライフルーツは私の好物の一つですが、あいにく中東の乾燥地帯以外には余り分布してません。そこで同じヤシ科の木(Palm tree)のシュロ、あるいは似た風情のソテツなどを代用にして、枝の主日を祝う習わしになったようです。信者はシュロの木の枝を家に持ち帰り、十字架や家庭祭壇に一年間飾ります。翌年の四旬節(復活祭前40日)の始めにまた教会に持ち寄られて、焼いて灰にする儀式に用いられます。こうしてみると、日本でもある高野槙の枝とか破魔矢などを持ち帰り、家に飾る風習に似てもいます。植物と文化が密接に関係している事は、古今東西同じようです。

■2012年3月29日 (木) Palm Sunday 1

仕事の年度は4月から3月ということで、そろそろ年度末。私自身、色々とあった平成23年度でした。つくばでの生活もドタバタの内に一年経ってしまいました。急ごしらえの新会社が、とにもかくにも何とか立ち上がった事は正直言って驚きです。今までは事業や会社を整理する事ばかりやってきた自分にとっては、その点ではとっても嬉しい事でもあります。これも大勢の方々に支えられて来たからこそ出来た事であるのは疑い無いところで、そう云った意味では感謝感謝の一年でした。さて、3月最後の週にあたり、宗教ネタになってしまいますが、ひとつ取り上げさせて下さい。欧米社会では次の日曜日が「Palm Sunday」と呼ばれています。カトリックでは枝の主日(シュジツ)、プロテスタントでは棕櫚(シュロ)の主日とか言われています。主日とは日曜日の事ですが、それでは枝とか棕櫚とか一体なんじゃ?というのが一般的な日本人の感覚ではないでしょうか。

■2012年3月28日 (水) のらくろ便り_c

いろいろな農業資材のなかで、けっこう使い勝手がいいのが「もみがら」です。脱穀した稲穂の殻ですが、ガラス分であるケイ酸を多く含むため、なかなか分解しません。という事で敷きワラ代わりになります。畝の作業通路に、始めのうちは黒川菜園に残っていたススキ藁を敷いてましたが、それも無くなったのでモミガラを使い始めました。乾燥ワラもホームセンターで売っていますが、モミガラの方が曲がりくねった通路でも畝なりに敷くことが出来るので便利だと思ったからです。あと、種蒔き後パラパラ表土に撒いておけば、末永くマルチとして保温や防霜効果が得られるという効果もあります。但しモミガラには発芽抑制物質が含まれているので、余り沢山を畝に撒くとデメリットになります。あとは土壌改良用として燻炭化したモミガラも調達しました。通気性・保肥性・排水性・雑菌抑制に優れているという触れ込みです。腐葉土と一緒に鋤き込むことで、微生物の棲み家を作って土を団粒化して土壌改良します。こんなに有効で、せっかく大量に生まれるモミガラを使わない手はありません。但し、この一月に農水省から地区ごとにモミガラ燻炭製造についての制限が出されています。私が今回調達したのは西日本産のモミガラなので一応OKなのですが、こんなことに右往左往されることも、当の電力会社はどれ程理解しているのでしょう。

■2012年3月27日 (火) のらくろ便り_b

いま、私の頭の中で練っているのは被覆資材のことです。拙宅菜園では防虫ネットによるトンネル栽培、ベタがけ栽培を当たり前のようにやっています。私は農薬は使わないので、やはり物理的な被覆が必要だという判断です。拙宅付近以上に自然度が高い黒川谷戸で、丸裸の野菜苗が鳥や虫にやられない訳はありません。しかも谷戸田を抜ける風はハンパではありません。「根性のある強い苗だけが残れば良し」とかいうロジックもありますが、やはり周囲に雑草が繁茂しないと、野菜畝はおそらく集中砲火を受けることになるでしょう。そんなわけで、葉物中心にやはり被覆資材は必須だと感じていますが、この分野でも沢山のブランドが出ており、その選択には頭を痛めています。一つの資材で全てまかなう事は難しいので、不織布と防虫シートのべたがけで行う事にしました。不織布は寿命が短いので比較的強度のあるポリプロピレン製の50mものにしましたが、たぶん三年はもたないでしょう。防虫シートは、ホームセンターには5mのタイプしかないので、2畝しか張れず、これも50?100mの農家向けのものを探しています。

■2012年3月26日 (月) のらくろ便り_a

そろそろ耕起作業も一段落したのでタイトルを見直します。これからは作業内容だけではなく、黒川菜園の周りで見たり感じたりしたことも含めてレポートしたいと思います。三月も彼岸を過ぎると、耕している土の中から冬眠中の虫やトカゲなどが出てきます。拙宅菜園のように土が出来ているところに比べると、その数は遥かに少ないですが、眠そうなニホントカゲ君の顔を見ていると、そろそろ春が始まる気配を感じます。野良仕事の喜びの一つは、こう云った季節の移ろいをしっかりと感じられることでもあります。拙宅菜園でも播種開始、手始めに小松菜と葉大根を蒔きました。こちらは間引きなどのケアする時間があまり取れそうにないので、種を厚く蒔かないで、スカスカに筋蒔きにしました。黒川ではジャガイモの種芋埋込です。キタアカリを5畝に埋めました。これは楽しみです。どうしても菜園には週末だけしか行けそうにないので、ここでは一気に採れて保存日持ちする野菜を多めに作る予定です。

■2012年3月24日 (土) 信じることB

つまり先々の結果など「分かりもしないコト」に縛られて、不安や心配をもって生きていくよりも、とにかく「よりよき未来を信じて」前に進むことで、当人の意識も活性もグッと高くなるはずです。人というのは、究極的には「よりよく今を生きる」プロセスが何より大切なはずで、場合によっては結果にも勝ることだと思います。そのためのスタンスとして「信じる姿勢」を日本人はもっともっと持ったほうが良いと感じています。謙遜や控え目という言葉が、いつの世でも正しいと考えるのは間違いです。公立学校教育のなかで表立って「信仰心を持て」などと言うわけにはいきませんが、一般論でも良いので「信じること」の大切さを教育のなかでもっと教えていけば、そう遠くない将来には、間違いなくノーベル賞やオリンピックのメダル数などアップすることでしょう。この三月は、わたし自身さまざまの思いを巡らせながら過ごして参りました。私自身の拙い経験でも、心配や不安から生まれるものには大した価値がありません。逆に、信じることから生まれる人間の行為には、その結果も自ずと高い価値をもった、尊いものになるのではないでしょうか。

■2012年3月23日 (金) 信じることA

もっとも効果がある行為は「よりよき未来を信じること」ではないでしょうか。最近はとくにこの事を強く思っています。不安や心配というのは漠とした捉えどころがない、すなわち実態が無いものなので、これに論理で対抗することはかなり困難でしょう。水と剣のような存在だからです。信じると云う行為は、理屈を超えたものなので、どんな不確定なものにも対処できるわけです。この信じることの究極が、一つには宗教者の「信仰」なのでしょう。殉教とか云う事実からも分かる様に、恐らくは土壇場まで殉教者たちは不安などはなかったはずです。これまた私のような凡人には理解を超えた世界ですが、これは一つのヒントです。不安や心配を「信じる」という行為で払拭してしまう事が出来るからです。そして言いたいのは「信じる」という対象は、必ずしも宗教者のように神様や仏様である必要もありません。もちろん自分自身であっても構いません。誰かのように「オレは持っている」と信じることで、次の一歩が出せるかも知れません。少なくとも不安や心配で一杯になっている人間の行動よりも、遥かに満ち足りて幸せであり、そこから生まれる結果も、より良きものになるはずです。

■2012年3月22日 (木) 信じること@

この齢になると、それなりに良いも悪いも経験をつんでいることになります。一方、未来のことは年齢に拘らず誰しも分かりません。そして分からないことには心配や不安がつきまといます。それ自体は自然なことですが、不安をもちながら歩むことは、おそらくは不自然な結果を生むだけです。ですから、不安や心配を出来るだけなくして歩むようにすることが大切な節理なのですが、困ったことに、物理的にはこの心配とか不安というのには実態がありません。分からぬ先々のことが分かれば解決するわけですが、これは人間の世界では有り得ない解決策です。よって、私たちは何らか別の対策を取らねばなりません。一つには経験や実績などから類推して安心するという知恵もあります。ところが条件というのは様々で、過去の事象がそのまま適用できる可能性は、さほど大きくはありません。それでは、どうやって不安や心配を解消したらいいのでしょう。消極的には「先々のことを考えない」という選択肢があります。私もよく使うやり方です。酒を飲んだり寝たりして気を紛らわす事をしますが、けっこう「ものごとを考えない」という行為はそう簡単なことではありません。無の境地とかいうのは、やはり凡人には到達し得ない状態であり、少しでも油断すると、モヤモヤと不安や心配がわき出てきます。気がつくと不安を抱えている自分があったりします。

■2012年3月21日 (水) 生物多様性国家戦略

COP10から早くも一年と五ヶ月。先週ようやく中央環境審議会小委員会で生物多様性国家戦略についての討議が始まりました。9月に閣議決定を予定している新国家戦略が、そう短期間で仕上がるのか心配ですが、とにもかくにも重要な一歩が踏み出されました。小委員会の審議では、生物多様性の大切さを認知してもらうことが基本戦略の最優先事項になっているようです。私も自然観察会を通じて、この狙いに少しでもお役に立ちたいと願っております。一人で出来る事はたかが知れておりますが、何もしないよりはマシです。もう一つ着目したいことは、COP10後の東日本大震災による原発事故によって、環境に拡散してしまった放射性物質についての言及です。小委員会では放射性物質が生物多様性へ及ぼす影響について、その調査と検討は極めて重要と位置付けています。我が国の生物多様性が、かかる視点での調査を余儀なくされている事は極めて遺憾ですが、このテーマは決して昆虫や野鳥、魚介類などに対してだけの話だけではありません。生物多様性の恩恵を最も受けて、且つ生態系の頂点に立つ私たち人間への影響について、いち早く何かを啓示してくれるという意味でも、極めて重要なアプローチでもあります。

■2012年3月20日 (火) 遺伝?

先日、何気なく母親とテレビを見ていたらシベリアの事が取り上げられていて、父親が戦後、同地にしばらく抑留されていた時の話になりました。生前、父親もあまり話したがらなかったので、私もこの話題は出さなかったのですが、母親の話によれば、どうやらバイカル湖の辺りに連れていかれた様です。父からは「独身者はバタバタ倒れたけれど家族持ちは何故か多くが生き延びた」という事を母は聞かされたそうです。確かにここで父が倒れていたら、当時はまだまだ生まれていなかった私は、当然この世に生を受けなかった訳で、そう思うと父の頑張りに感謝せねばなりません。母親の話で一番ビックリしたのは、課せられた労役が、私が勝手に想像していた鉄道の敷設ではなく、森林の伐採だったという事でした。おそらくシベリアのタイガに林立するぶっとい針葉樹を伐っていたのでしょう。わたし自身、魚釣りや野良仕事が父親譲りだという事は自覚していたのですが、よもや樹木伐採まで私の遺伝子情報に入っていたとは、何とも不思議な話です。

■2012年3月17日 (土) 不耕起農法

拙宅の菜園(屋上菜園+庭先)ではやれなかったのが不耕起農法。とにかく土がひどかったので、堆肥を始めとした土壌改良剤をひたすら鋤き込んで来ましたので、作畝は年に数回の耕起をすることになりました。これも狭いエリアだったので出来たことだと思います。ところが黒川菜園は、当初の話の一反から目減りしたとはいえ200坪ほどあるので、一人で一気に全面耕起はとてもやり切れません。1〜3月で作畝を7か所作りましたので、基本的には耕起作業はこれで一段落。あとは結果的に不耕起エリアになります。このエリアを今までの様に放置すると、クズやらスギナやらが繁茂してくるはずなので、耕盤破壊と雑草押えを狙って緑肥を施す予定です。冬に緑肥を蒔きましたが、果たしてどこまで茂ってくれるか気がかりです。また作畝も、季節ごとの再耕起は行いません(行えません)ので、結果的に不耕起農法になると思っています。不耕起農法は安曇野で見ました。立派な野菜がたくさん育っていました。但し、もともと牧草地だった所と比較も出来ないので、初年度はけっこう厳しい結果になると覚悟していますが、不耕起農法は黒川菜園では不可欠の要素ですので、我慢しながら立ち上げて行こうと考えています。

■2012年3月16日 (金) ガマ社交場

町田あたりのガマ君は「アズマヒキガエル」です。池に雄雌が集まって繰り広げられる産卵の宴は、時期的には2月の立春以降、そして3月の彼岸前後という二山があります。立春に間に合わせるべく大急ぎで池(タフ舟埋設)をこしらえたのですが、願いかなわず2月はスカでした。 ここにきて次の山場が近付いているので、大いに期待しているのですが、幾点か不安材料はあります。一つには、3年前にここから巣立っていったのですが、その後2年前に池を一度撤去したことがどれ程影響があるかということです。もう一つは、3年目となると産卵時期を迎えているはずなので、戻ってくる可能性はあるのですが、3年間で全滅してしまった可能性もあるということです。昨年、家の周囲で2歳の個体を複数確認していますので、この寒かった冬を乗り切れれば戻ってくるでしょうが。 もしも今月中に拙宅で宴が開催されない場合は、何ヶ所が産卵場を知っていますので、奥の手の卵塊移入をやる所存ですが、できるだけそれは避けたい気持ちがあります。

■2012年3月15日 (木) ミミズ社交場

黒川菜園で土起こしをしていると、びくとも動かないミミズが時折出てきます。ミミズも変温動物ですので地温が低い時期はこんな感じです。眠っていると思いきや、どうやらミミズには冬眠という仕組みはないようです。3月になって掘り出されて少し動くのが出てきましたので、徐々に活動開始というところでしょう。今年の冬はやたらに寒かったので「啓蟄」時点では、あまり賑やかな雰囲気ではありませんでした。昨日・一昨日も霜が降りましたが、日中はだいぶ暖かみを感じるようになりましたので、おそらくはあと少しの辛抱でしょう。ミミズが掘り出されてくる場所は、土の中で上に何らかの覆いがある場所です。具体的には雑草の根系の下、あるいは石などの下にミミズは居るようです。菜園で大切な住民として飼っていくためにも、このような障害物はやはり必要なので、黒川菜園もおそらく雑草ばかりの菜園になると思います。ミミズは雌雄同体ですが、繁殖には「お相手」が不可欠です。彼等の社交場を設けることが、ミミズの多い豊かな土壌を作るためにも必要な投資でしょう。

■2012年3月14日 (水) エアカウントB

私の住むコーポラ(多摩地方)でも、3.11以降九州や沖縄に家族ぐるみ避難してしまったものも居ます。もともと環境に敏感な住民が多いコーポラですので、さもありなんと思いました。行動の判断はそれぞれの事情と価値観(何を優先している)に依ると思っています。それこそ多様性を認めるということかも知れません。引き合いとして不適当かも知れませんが、河口域で産卵したマハゼは、なぜか海に下るもの、川を遡るもの、あるいはそのまま河口域に留まるもの、同じ種なのに行動パターンは分かれます。おそらくそれが種全体のリクスヘッジなのでしょう。これと似た話です。ただし、その行動が正解か不正解か、あるいはどちらでも関係なかったかは別の話です。行動と結果には一つの線で因果関係は引けません。その行動以外のパラメータが多すぎるからです。俊敏に対処する人が利する場合もあるだろうし、別のリスクを抱えてしまい却って失敗ということもまた可能性としてあります。残って自滅する可能性もあれば、得をするケースもあるかも知れません。あるいはまた、個別行動とその後の幸福とは、皮肉にもまったく関係なかったという事態もあるでしょう。肝心なことは、いつでもどこでも「一所懸命」に生きるということだと思っています。極端に高い場合を除けば、線量値にはむやみに踊らされないスタンスも必要だと云うことです。

■2012年3月13日 (火) エアカウントA

数値を書くと、独り歩きしてしまうので記載はしませんが、そもそもどこまでが安全で、どこからが危険か、とかいう話になると人によって言う事が異なり、更には「安心か」などと云う言葉に至っては、十人いれば十人異なることになります。困るのは研究者なりのフィルター(価値観など)が関わってきますと、専門家の話でも胡散臭くなるし、市井の一般人の意見の方がリーズナブルに感じたりもします。つまり情報を受け取る私自身もそれなりのフィルターを持っていることになります。よって、数値の蓋然性については纏めようがないと思っています。とはいえ何らかの基準も要るので 先に挙げた0.23uSv/h(環境省が昨年末に定めた省令によって「汚染状況重点調査地域」「除染実施計画を定める区域」に定められた閾値の放射線量)を目安に動くのが妥当と思われます。もちろん中にはこれでも心配という方も沢山いると想像されますが、環境変化に対してはどこかで折り合いをつけねば前に進めないことも事実です。0.23uSv/hは年間被ばく量1mSvから逆算した数字なので、そこに常駐しているか時々訪問するかでも数値の位置付けは変わってきます。都内公園ではこれに該当するところは無いと思います。荒川以東の都立公園では、局所的に高線量値が検出されているとの話もありますが、面として考えた場合の取り扱いでは「危険な公園」とかいう言葉は不適切だと思います。アクションとして水脈などで集結して線量が高くなっている部分を措置する、それまではその局所に寄らないということを守れば、家の中で悶々と不活発にいるよりも、公園など戸外にどんどん出た方がおそらく「長生き」します。

■2012年3月12日 (月) エアカウント@

さて、以前紹介させて頂いた廉価版放射線量計「エアカウンターS」ですが、携帯性も良いので、菜園チェック以外にも使い始めています。幸か不幸か広域通勤族なので、比較的広範なエリアのチェックが出来ますので、首都圏のなか茨城南部ー千葉北西部ー都内ー多摩地方というレンジで、ブラブラ測定しながら移動してます。報道にもあるように千葉県北西部の数値は、福島原発からの距離に比べると比較的高目です。国立環境研究所の調査では、これは3/21の降雨時の気流が災いしたものだとされています。思い出しましたが、この日は私も都内で観察会準備のため公園内を徘徊しておりましたので、けっこう被ばくした可能性があります(汗;。(一応そのときの傘と雨具は水洗いしました)とはいえ、余計な心配されても困るので補足しますが、今回このカウンターで測定したエリアに関して言えば、0.23uSv/h(1mSv/年)を超えたことはないので、国で定めた除染基準以下ではありました。首都圏では基本スタンスとしては、あまり闇雲に騒がずに作業が必要な事柄、一つには側溝とか水が滞留していて、局所的に高線量になっているところ(マイクロホットスポット)からケアしていくことが、先ずは重要でしょう。

■2012年3月10日 (土) オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ

三月に入って、路傍には小さいけれど鮮やかな青い花が咲いている光景をよく見かけます。これはオオイヌノフグリの花です。実は年明け早々にも咲いている株もたまにありますが、目立つのは何と言ってもこの時期です。よく見てみると四つの花びらには濃い青色の縦じま(ハニーガイドライン)入っていて、早春に「ここに蜜があるよ!」と虫たちを呼んでいます。この時期はアブ系が多いと思いますが、不器用な彼らが花に止まるや否や、雄しべが両脇から挟むように出てきて、花粉がちゃんと虫に付くという手順です。まだ気温も低く虫も少ない時期なので、訪問者が訪れない花もあるでしょう。この花は一日しか咲かず、夕方には閉じて落ちてしまいます。閉じたときにちゃんと雄しべが雌しべに付着するので、いざという場合の自家受粉と云うオプションも持っています。ちなみに実はちゃんと二つ付いているので、まさに呼び名の通り「ワンちゃんのタマタマ」です。本当かどうか花のあとも見てみましょう。

■2012年3月 9日 (金) フキノトウ

ふきのとう

今年の冬は寒かっただけあって、家の周りにやたらあるフキにも、フキノトウが芽生えるのがかなり遅かったように思えます。フキは地下茎でかってに増えますが、欲張って子孫も残そうとします。フキには雄株と雌株があって、どちらにもフキノトウが芽生えます。それぞれの株が地下茎でスプレッドしているので、同じ個体のフキノトウで受粉結実するようなヘマは避けるべく、株ごとに雌雄が分かれているのかも知れません。雄株のフキノトウは黄色い花粉を付けた雄しべがありますので、黄色っぽいフキノトウが雄株のそれです。ちなみにフキノトウを天ぷらにして食べたときの「苦味」は捕食者から逃れるためのものであって、皮肉にもヒトの口にはこの苦味が好まれています。ちなみに受粉してから雌株のフキノトウは綿毛の種子をつけます。これをみると、やはりタンポポの仲間だということが良く分かります。タネは風に乗って地下茎のはるか先の地に旅立っていきます。フキノトウを見つけたら、いくら好きでも全て撮まないでフキの未来のために少し残しておくことが大切です。

■2012年3月 7日 (水) 共生社会と折り合い

生きものという存在は、好む好まざるにかかわらず他律的な部分を必ずもっています。よく使われる「共生」という言葉ほど、イメージと実態とがかい離しているものはありません。多少脱線しますが、生態系における共生関係と云うのは基本は1:1です。不特定多数との共生という概念はありません。話をおかしくしているのは1:1の共生がモザイク状に重なった状態しかヒトの眼に見えていないためです。個々の関係は相手とのバランスと云うと言葉は綺麗ですが、せめぎ合いの結果の妥協点ということになります。アリとアブラムシなどの双利共生というのも時々あって、お互い仲良しで共生とかいう引き合いに出されますが、生きものは基本的に自分のことしか考えぬものです。攻撃も防御もエネルギーを消耗するので、どこかの点で、それを折り合いながら共存しているというのが、殆どの実態でしょう。一言でいえば、窮屈な関係を共生と呼ぶのかも知れません。一方的勝利も敗北も望まないことが共生の原点です。一方、利用できるものは最大限利用するのも生きものの所業です。植物も害虫に葉などをかじられると、忌避物質を出したりして防御したりしますが、その害虫の天敵を呼び寄せたりもする事も知られています。サクラの葉っぱの蜜腺もアリを呼び寄せハムシ対策という一例です。こう云った選択は、最終的には自律機能なのですが、そのきっかけは多分に他律的です。化石資源の浪費も、時間差はありますが、出来るだけ他の生きものを利用したいという生物本能からすると、全くもって理解できます。問題なのは資源が減ることや、排出物(温暖化ガス)が生む諸問題について折り合いが付きにくくなって来たことです。ヒトと云う生きものが永続性のある「共生」社会をもしも築こうとするのであれば、折り合いをつけて生きていく窮屈さを許容できるのかどうかが、その試金石となります。

■2012年3月 6日 (火) 拙宅菜園2012A

今年は黒川菜園に注力するため、春になったらコーポラ敷地内の拙宅菜園へはケアが疎かになりそうで、取り急ぎ畝の耕起をしておきました。数年の土づくりのため、畝の作土も概ね出来上がっているので、今の時期に作畝を作り上げておけば、あとは種蒔きだけで済ませたいという目論見です。黒川から持ってきた腐葉土(早速、線量を測定しましたが問題なし)と、ブラジルから届いたフミン酸をベースに鋤き込みました。面白い試みとして、Amazonで購入した「ミミズの糞」を加えました。これは使い古した用土のリサイクルでかなり効果がある事が、今までの経験で知っていたからです。あとは発酵鶏糞を施肥します。タネ蒔きは中旬以降におこなう予定ですが、拙宅菜園の方はちょくちょく摘むことが出来る葉菜やハーブを中心に育てていく予定です。

■2012年3月 5日 (月) 拙宅菜園2012@

こまつな

週末ようやく拙宅菜園の秋蒔きコマツナの最終収穫。抽だい前に収穫仕切れたことは始めてかも知れません。この冬の寒さには全くいい印象はありませんでしたが、これは恐らく寒い冬がなせた出来事なのでしょう。面白かったのは、三月に入った途端に雑草の元気が増したことです。草生栽培をしているので雑草野菜同居の畝ですが、今月になってやたらにホトケノザやヒメオドリコソウの葉が瑞々しくなって、緑がとても綺麗になりました。更にはルッコラ(昨年、種蒔きが二週間ほど遅れたもの)が、ここに来てスクスク伸び始めました。チビのまま冬越ししたので、このまま消滅と思いきや、意外にも春の気配と共に再生長。あとは抽だいとの睨みあいですが、いつもは端境期である三月に葉モノが収穫できることは有難いことです。

■2012年3月 3日 (土) 寒さ寒さも彼岸まで?

三月に入りました。寒い日/暖かい日/雨の日というサイクルが少しずつ始まったようで、これから次第に春っぽくなってくるのでしょう。さすがに今年の寒さ続きには疲れてきましたので、寒い日はもう十分です。真夏の暑さが恋しいですが、考えてみると真夏に冬を恋い焦がれることは今までなかったような気もします。やはり私は基本夏型人間なのかも知れません。寒さ続きでも、今年は体調を大きく崩すこともなく、インフルエンザにも罹らず何とかここまで来ましたが、もちこたえた理由は不明です。恐らくは年初からアルコールを絶っているのが奏功している感じです。不摂生起因の体調崩しが今までかなり多かったのではないかと思われます。ちなみに、風邪っぽい危うい時期もありましたが、無臭ニンニク粉末と葛根湯エキスにはかなりお世話になりました。これまた植物による生態系サービスの一つと云えるでしょう。公私とも彼岸までいろいろ忙しい時期ですが、この後は寒さには悩まされたくありません。

■2012年3月 2日 (金) 新兵器?

エステー化学とかいうと防虫剤しか頭に思い浮かばなかったのですが、最近評判になっているのが同社が出した携帯線量計「エアカウンターS」です。今まではマンションの人が所有している堀場製線量計Radi PA-1000を都度借りながら測定していました。いまでも10万円以上で取引されている性能の良い商品ですが、何ぶん価格が高すぎます。そろそろ自分も簡易型で良いので持とうかと思い、安価なロシア製のものを物色していましたが、エステー化学が昨年夏に出した「エアカウンター」の普及機が最近発売されたことを知りました。放射線測定に不活性ガスを充填したGM管(ガイガー・ミュラー計数管)を使うのではなく、X線などの医療計測用のノウハウを流用した半導体センサーを使うことで、メンテナンス性向上と小型化したのが特徴です。ネット市場での実売価格は何と5000円台です。しかもβ線はフィルタリングしてγ線だけの測定値が出せます。安いロシア製の様にβ線まで加算測定されてしまうと、正しい測定ができなくなるので個人的には有難いです。驚いたのは、この商品や半導体センサーの共同開発相手が、あの玩具のタカラトミーだと云うことです。まったく畑違いと思われる企業から、こう云った消費者コンシャスな商品が開発されていることで、日系企業の気概のようなものが感じられ、何やらとても嬉しくなりました。もちろん私もすぐさま注文しました。これで菜園に使う腐葉土や堆肥などの測定がよりスピーディになるので大助かり。頼もしい「新兵器」になりそうです。

■2012年3月 1日 (木) 親子観察会A

親子観察会が勉強になると云った理由の一つは、こういった子どものアクションへの順応性を求められることですが、もう一つは親からの素朴な質問です。一般の観察会では、植物好きな人、虫好きな人などが集まるので、それなりのところから会話や質疑は始まるのですが、親子連れの場合、とくに母子連れの場合、お母さんから素朴な質問が出て、とても答えに窮することがあります。父親だとこんな簡単なこと聞けないと思うようなことでも、若いお母さんは超シンプルに素朴な疑問をぶつけてきます。 この対応で、よく冷や汗をかくのですが、実はこれが私自身とっても勉強になる事だったりします。詳しくない人が感じるシンプルな疑問のなかに、じつは大きな生きものの戦略や能力が隠されていることがあります。たとえば「斜面の木の根っこはなんで地上に出ているの?」とか「トゲアリが背中に付けている棘は何のため?」とかです。実はこれらの事例は、それぞれの個体だけの話ではなく、もっと普遍的な、生きものたちの営みや戦略とも関わっている話でもあります。いろんな視点からの引き出しを増やすためにも、私自身は親子観察会は大好きです。


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