Hiyorimi-Blog

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■2011年8月31日 (水) ウェブ更新A

昨日、野良ボックス更新を行いました。前々回の更新は昨年末(12/30)でしたので、なんと8ヶ月ぶりの更新になります。長期滞留まことに申し訳ありませんでした。更新にあたっては、今までと少々編集プロセスを見直しました。一つにはiPadの活用です。Zaurus引退後は、これがモバイルツール(相棒)になりましたので、あまり仲はよくないですが(笑)使い始めました。テキストエディタを使っての編集は手慣れたものですが、なかなかソフトキーボードには苦労させられます。あとは編集確認のブラウザがSafariになった関係で、いわゆるIEの見え方とは若干異なるような感じになりました。フォントについてはOsakaを使いたかったのですが、Windows7時代になってしまったので、MSPゴシックから横長メイリオに設定しなおしました。もしかするとブラウザ環境によっては刺々しい印象になってしまったかもしれません。フォントについては複数環境で確認しながら、これから最適化を進めます。 これからも徐々ですが更新作業を再開していこうと思います。

■2011年8月30日 (火) ウェブ更新@

新しいパソコンに変えてからFTPも使用してなかったことに気づき、先週久々に表紙の画像を更新しました(既報の通り時節柄カラスウリの花)。今年になってから日和見ノート以外は全く更新をサボっているので、なんとかしなくてはいけません。春先の震災や原発事故で生活リズムがおかしくなった事はもちろん事実ですが、それだけの理由にも出来ません。ポタリングもサボっているので、いまのネタとなるとやはり野良仕事事始めあたりが妥当なところでしょう。秋蒔き再開を宣言しておりますので、そこらをご紹介出来ればと思います。考えてみれば、魚釣りやガサガサを繁く更新していたときは、まるでチャリの両輪のごとく、サイト更新と実際のアクティビティが連動して動いていた感じです。ウェブ更新はそれだけの話ではなく、わたし自身の日常生活の活性化に直結していることを意識していました。ウエブ更新それ自体のためではなく、フィールドワークを活発にするためにこそウェブ更新に勤しんでいたことを思い出しました。時間的なゆとりからすれば、昔の方がはるかにタイトでしたので、このあたりは大反省すべきところです。つくば山麓、下総台地、多摩丘陵と徘徊地点は分散していますが、モバイル環境は何処でも一緒なのでそれなりに対処出来るはずですから。

■2011年8月27日 (土) 緑のカーテンC

このカラスウリ、二年目以降は塊根で成長していくため、梅雨明けにはしっかりカーテンを広げてくれるそうなので、二年がかりでこのカラスウリを拙宅のカーテン候補として育て上げようかと思案しています。実は食べられませんが、夏の夜に咲く花はなかなか妖艶です。拙HPのトップページに載せているのが、その花です。この花は拙宅の近所でもあちこち見られますので、おそらくは適地なのでしょう。来訪を待っておりますが、なかなか向うからは来ないので連れて来ようかと考えております。野にある株から塊根を掘り出すのも一つですが、自然薯状態らしく相当に大変なのでタネから育てることにします。熟した果実の中にあるタネは特徴的で、カマキリの三角頭を彷彿するものです。財布にこれを入れておくとお金が貯まるとかいう迷信が有ります(迷信証明済み)。このタネを蒔いておくと翌年にはヒョロリとしたカラスウリの苗が伸びます。地上部はやがて枯れますが、根っ子はしっかり残っていて、二年目から花も実もつくようになります。三年目以降はうまく整理しないと、伸びて接地したツルからも発根しまくり大変になるとか云われてますが、トライしてみる価値はありそうです。

■2011年8月26日 (金) 緑のカーテンB

ヘクソカズラもヤブガラシも現在拙宅の庭先に繁茂している雑草ですが、もう一つ来訪を心待ちにしている雑草があります。琉球アサガオもニガウリも基本的には暖かい地方の植物であるため、ネットを緑のカーテンとして覆うのは、八月に入ってからです。ところが昨今は梅雨明け早々から猛暑と日差しに悩まされることが多くなりました。今年は梅雨明けは不順でしたので影響は少なかったのですが、七月中下旬の日差しに対しては、これらの植物は当てになりません。もう少し早く緑のカーテンを作ってくれるツル植物はないかと探していたら、意外にも身近にひとつありました。それはカラスウリです。人にとって役立たない植物に対して、イヌxxとかカラスxxとかの別称を命名しているケースは少なからず有りますが、カラスウリも人の役には立ちそうにない植物です。秋になると小さいながらもウリの実をつけますが、人はおろかカラスでさえも見向きもしません。そのまま赤熟し、冬の間もずっと実を付けたままです。カラスも食べないウリという意味ではなく、果実の様子が命名の由来のようです。唐朱(カラス)とは唐から伝来した朱墨を指し、この原料の鉱石が朱色の卵状で、果実の色と形が似ているところから来た呼び名のようです。

■2011年8月25日 (木) 緑のカーテンA

ヤブガラシは庭の至ることころから芽吹いて、庭木に絡んでしまうのでこんな名になっていますが、絡まれた方は弱ってしまうことは事実ですが、本当に枯れてしまったケースというのは確認していません。旺盛な繁殖力から大袈裟な名前になったのだと思いますし、絡み相手が居なくなると困るのはツル植物自身だからです。面白いことにブドウの仲間でもあります。(大した実はなりません) こちらは別名もひどい名前で「ビンボウカズラ」と呼ばれています。「カズラ」とはヘクソカズラにもあるように「葛:ツル植物」を指すときに使います。ビンボウと云ってもこの草が貧乏神ということではなく、ヤブカラシが茂った家=庭の手入れもおろそかになるほどゆとりがない家=貧乏になる。ということだそうで、これが伸びている拙宅も貧乏所帯ということになるようです。 蜜を求めてチョウやハチ、甲虫たちが集まっている様子をみるに、虫たちにも居心地が良いらしく生物多様性に一役買っています。但し、大きなスズメガの幼虫食草でもあるので、琉球アサガオともども、あまり緑のカーテンをまさぐりたくはありません(笑)。 とはいえ、アケビやニガウリも覆われてしまって、肝心要の作物を得ることが出来ません。とかくツル植物というのは行儀が悪く、なかなか程よく収まってくれる存在ではありません。

■2011年8月24日 (水) 緑のカーテン@

引越し以来、拙宅では夏場の日よけ対策として、軒先にネットを吊るして緑のカーテンを毎年作っています。初年度はニガウリでしたが、その後リュウキュウアサガオやアケビなどを植えてまいりました。南西向きなのにエアコンはあまり使わないのは、木壁の外断熱構造に加えて、このカーテンによる貢献が大きいと感じています。鳥か風かは不明ですが、あちこちから種が読んできているようでう、庭の植物もにぎやかになってまいりました。主の不在をいいことに、ツル性の雑草ではヘクソカズラとヤブカラシがネットにかなり絡まってることを先日発見。気づいたのはどちらも花を咲かせていたからです。ヘクソカズラは別名サオトメバナなどという可愛らしい呼び名があって、ヤイトバナとも呼ばれている、赤と白のきれいな花をつけます。葉を揉むと臭い匂いがするので、ヘクソなどと下品な名になったのですが、そこまでひどい植物ではありません。ヤブガラシも色合いは黄緑で冴えませんが、棚状に咲くと結構目立ちます。蜜も豊富なようで沢山の虫たちが寄ってきています。気のせいか庭にチョウが増えたのはこの草のせい?。

■2011年8月23日 (火) 残暑は勘弁

先週末の雷雨から、気温は一変して涼しくなってきました。朝の気温が30度から25度にも変わったので、これは相当ラクになりました。涼しくなれば睡眠が深くなるので、それだけでも大いに気力体力回復です。早速、しばらく滞っていた作業をこなしました。あらためて私自身は夏型人間ではないなと感じた次第です。気象庁の予報では月末からまたまた暑さが戻り、来月は残暑が続くとかいう話でしたので、いまのうちに体力回復を図っておこうと考えています。季節的には活動がどんどん進みやすいのは、やはり春と秋ですが、今年の春は、とにかく地震で振り回されてしまい何もできませんでした。秋はその分リカバリをする気合を持っていますので、出来うれば残暑は無しでお願いしたいものです。

■2011年8月22日 (月) iPadC

AppleからiPadの購入後感想を聞くアンケートメールが来ました。「満足しているか否」と問われれば、「しつけ中です」とかいう選択肢があればそれを選ぶでしょう。かかる具合で、まだまだ結論が出せるような状況ではありませんね。そもそも何ができるかが分かりきっていないので、評価をするような段階に至っていないということです。よってアンケートには未回答です。最大の懸案だっにた、Zaurusからの植物図鑑移動についてはシコシコとやって(移動というよりSafariを使ってWebアーカイブファイルを作り直して)、一週間がかりでようやっと一段落しましたが、使い勝手をよくするためには更にもう少し手を加えねばなりません。Zaurusで出来たことの殆どは既にもうカバーしていますので、もう少し領域を広げたところの話になっています。まあ、それだけ拡張スパンがあるということは、懐が深いということも表しているので、正しくは「期待をこめてしつけ中」ということでしょうか。どこかでHPに纏めようとも考えているのですが、しばらく時間がかかりそうです。

■2011年8月20日 (土) クマ来襲

都心埋立地にある某公園では、自然観察指導員仲間で毎年セミの抜け殻観察を行っていて、今年も出かけてきました。ここは東京でも早い時期から西日本にいるクマゼミが出現している公園です。理由については、一説では西日本から苗木を持ってきたときに、その根周りについていた幼虫ごと連れて来てしまったとされていますが、真冬でも凍らないような温暖な気象状態が、近年ずっと続いていることも、長期間地中生活をしているクマ君たちにとっても幸い(?)しているのでしょう。今年もたくさんのクマ君の抜け殻が取れました。昨年同時期に比べると倍以上です。クマゼミの好む環境があるようで、特定のスポットでの継続的な調査となります。ところが今年はそのエリア外でも抜け殻が散見し始めました。クマと言うぐらいですから幼虫も、関東の定番ミンミンゼミやアブラゼミに比べると一回り大きく、いかにも環境耐性がありそうです。生育環境が競合した場合、在来種に対してどのような影響がでるのかは、まだデータ不足ですが、サイズからすると在来ゼミは苦戦しそうです。ちなみに臨海部の公園は、潮風が強いので表土は乾燥しがちなのですが、クマ君はそういった厳しい環境にも動じないのかも知れません。ヒートアイランド化に伴い、東京砂漠ともいえるほど湿度が低い都心部。そのうちに都心公園どこでもシャワシャワとクマ君たちが席巻する夏がやってくるかも知れません。

■2011年8月18日 (木) ライフワーク?

所用のため有明のホテルに滞在しています。さて、つくばとのプチ二重生活にも慣れつつあり、最近は少しずつ先々のことに思いを馳せるようになりました。それは仕事のことではなく(そもそも仕事とは選べるものではない)、オフタイムのワークについてです。先日も世話になった先輩への慰労会を行いましたが、こういった退職者との飲み会も最近は増えて来ました。皆さん一様に云うのは、急に増えてしまった余暇時間の使い方で、有為に使っている方も中にはいるようですが、だいたいは戸惑っているような感じです。現役時代は仕事に追われるような生活リズムでしたので「他律的」要素が多かったのですが、リタイアとともに自分から「主体的」に時間を組み立てていくようにしなくてはなりません。私もそうなったときの自分自身を想像してみると、なかなか苦労しそうです。仕事があるから余暇の楽しさも格別なわけで、年がら年じゅう暇という生活はなかなかイメージがわきません。幸か不幸か私自身、魚釣り・ポタリング・野良仕事・里山整備・自然観察会など引き出しは多いのですが、「仕事はいいからそれらだけやるべし」と言われても何となくスッキリしませんね。ライフワークの何たるかをもう少し考えてみようと思います。

■2011年8月17日 (水) 江Go!

今回のNHK大河ドラマ「江」は視聴率が低迷しているとかで、芦田愛菜ちゃんを再登板させるとかの起死回生策を考えているようですが、個人的には織田ー豊臣ー徳川の時代を面白く裏側から見せている作品で、結構評価しています。お江当人にとっては、三人もの夫に仕えることで時代の波に翻弄されてしまった感はあるものの、終わり良ければすべて良しで、最後に勝ち馬である徳川家に嫁いだことで、晩年は妻として母親として満ち足りた人生を送れたと思います。ドラマの上野樹里のように我がまま姫様だったのかどうかは分かりませんが、やっぱり良い星の元に生まれたのでしょう。歴史もので面白いのは、当事者たちは日々真剣だったのでしょうが、その様を鳥瞰的にみる事が出るのがたまりません。大河ドラマを最終回までじっくり見続けたケースは、意外と少ないのですが、今回は最後まで見続けることが出来そうです。

■2011年8月16日 (火) トンイ

韓流ブームに顔をしかめる人も少なくないと聞きますが、芸能文化の世界には国境があるとは思えません。感動させる作品かどうかが重要なことで、どこでプロデュースされたかどうかというのは、あとからついて来るだけの話でしかないと思っています。李朝の王宮で繰り広げられるドラマ「トンイ」にはハマりました。まだ60話の四分の一ぐらいですが、これからどうなるのだろうと毎週ワクワクしながら見ています。前にハマった「チャングム」と同じ監督だと云うことで納得しました。表情がややオーバーアクションなのには笑えますが、これも文化の違いということでしょう。それにしてもトンイ役のハン・ヒョジュはカワイイです。側室のチャン・ヒビンは朝鮮三大悪女の一人とされているそうで、ドラマ化もされている存在ですが、たおやかで美しいイ・ソヨンが演じると、それも本当かと疑ってしまう私。やはり男は甘い。

■2011年8月15日 (月) 臥薪嘗胆

WOWOWの海外ドラマ「孫子」が佳境に入ってきました。会稽の戦いで夫差王が率いる呉に越が大敗。越王である勾踐は呉の軍門に下って、隷属しつつ先々の復讐を目論むのですが、その辛さを忘れぬために日々豚の苦肝を舐めて、その悔しさを忘れぬようにしたということから「嘗胆」という言葉が生まれたようです。やがて呉は勾践によって滅ぼされます。ちなみに「臥薪」というのは夫差王が、その昔、父親を越との戦で失った悔しさを忘れぬように、薪の上に寝てその痛みを忘れぬようにしたからだと云います。そのことが会稽の勝利に繋がったわけです。勾践王も夫差王もそれを実践したことは見事なことですが、この教訓は後世まで語り継がれています。似たような話があちこちにあるからでしょう。日本で云うと源氏再興や忠臣蔵などが仇討の代表ですが、臥薪や嘗胆にフォーカスした美学はあまり聞きません。現代の語意は「目的を達成するまで労苦に耐えること」として使われているので、ややニュアンスが異なりますが、こういった執拗さというのは日本人には希薄なのかもしれません。ちなみに宝塚歌劇でも、越から送り込まれた絶世の美女「西施:せいし」に骨抜きにされて、最期を迎える夫差王を哀しくも美しく演じる公演がありましたが、怨みのしつこさではなく日本的な諦観美学にたった内容になっています。

■2011年8月13日 (土) 菜園復旧?

菜園再開に当たり畝づくりをしようかと思い、いままで使ってきた市の剪定枝堆肥を買ってこようかと考えていたら、放射性セシウムが検出されたとかいうことで、出荷停止になってしまいました。地産地消にもなるので良かれと思っていた反面、やや危惧していた部分もあったのですが、まずいことにその通りになってしまいました。汚染ワラ事件のあと「堆肥や腐葉土も同じことになる」と思っていましたが、ネタが飼料か堆肥かの違いですので、同じ事態はむべなるかなということです。分解して凝縮されるので線量が高くなったというロジックでしょうか?いずれにしても外からの堆肥購入は止めることにします。播種は10月なので、それまでに概ね支障がないようにしたいので、いくつかの整備をすることを考えています。
@草むしり(草生栽培ですが一旦リセット。根は残す)
A表土除去(数センチだけ削る)
B緑肥播種(セシウム吸収)
幸か不幸か、春から鋤きこみはしていないので、基本的に汚染されていると思われる部分は、表土と雑草、そして積み上げていた草刈/剪定したワラと小枝です。これらを除去して隅の方に寄せることにします。緑肥での除染については確たる効果は不明ですが、気休めにやってみることにします。

■2011年8月12日 (金) 野良仕事再開?

既に宣言したように、今年は3.11のこともあって野良仕事はすべからくリセットしているのですが、この夏たまたま信州の自然農を知る機会があって、忘れかけていた自然農法の記憶が蘇りました。いくつか個人的な課題にしていたことも分かり目からウロコでした。私がサボろうが野良仕事しようが、菜園の植物は関係なく生長し、そこに巣食う虫たちも一生懸命にいのちの営みを育んでいます。こう云った小さな世界を肌身に感じ、大切にするためには、やはり日頃の接し方が大切だと思います。理由はどうあれ一旦手をかけ始めた以上、途中で放棄していては良くないと感じた次第です。信州では盆を過ぎると季節は早くも秋にシフトしてしまいます。初霜が十月早々ということからも、いまがまさに秋冬野菜の播種時期だといえます。南関東ではやはり残暑が厳しいという事もあって、彼岸あたりまでは播種しても、ムシムシQにやられてダメだと思っていますが、来年を待たずに10月には野良仕事を再開しようと思い初めています。

■2011年8月11日 (木) 季節感

夏休みとは言えない休みでしたが、日和見ノート再開です。今年は春先から色々あって、どうにも季節感が掴めないまま夏に突入しました。地域によってバラツキはあるのでしょうが、関東でいえば夏らしい夏という感じではありませんね。信州出身者に聞きましたが、あちらでは盆過ぎには夏休みが終わってしまうそうです。関東も今年は8月初めまでは夏とは思えぬ感じでしたが、ここに来て気温と湿気はうなぎ登り、多分残暑がしぶとく残るのではないかと危惧しております。温暖化と季節感の関係は複雑で、単純に気温が上がるだけの話ではないのが厄介です。都市部では日常茶飯事にもなっているゲリラ豪雨なども温暖化と相関していると言われておりますが、今年の夏もまた、あちこちでゲリラが出没しているようです。でも、休み中、山に入っているときに幾度かハンパじゃない雷雨に襲われました。バケツをひっくり返したように降る雨と、あたり一面に轟く雷鳴を、木陰の隅で小さくなって聞いていると、正規軍?の凄さも実感しました。また、問題の一旦は、こう云った激しい自然現象に対しての現代人の適応力のなさにもあるような気がしました。

■2011年8月 5日 (金) 蝉(其の四)

セミは身近な生きものなので、身近な公園でも観察をすることができます。水曜日にも都会の真ん中、日比谷公園でセミの抜け殻&羽化観察会を行ないました。朝晩サラリーマンがせわしく行き交う傍で、セミの感動的な営みが日々進んでいることを、おそらく気がついている人は少ないことでしょう。セミにとっては生涯の一大イベントである羽化、夜明けと共に飛翔しないとカラスたちにパクリとやられてしまいますので、それまでに羽化を完了しなければなりません。脱皮後はまだ羽根が固まっておりませんので、夜明けの時間帯である4時台から逆算していくと、遅くとも夜10時までには羽化を終えておきたいところです。そうなると、地上のセミ穴から出るのは7時前後ということになります。まだ明るさが残っているので、しぶといカラスたちはセミ穴の前で待ち構えていたりします。ヒキガエルが徘徊するのも、そんな時間帯です(木に登り出す前に捕獲をしたいと思っているはずです)。そう言ったドラマを、まさに大都会のど真ん中の公園でも観ることができるセミの羽化観察会。自然保護協会だけでなく、いろいろな団体が開いておりますので、是非とも機会があったら覗いてみることをオススメいたします。

■2011年8月 4日 (木) 蝉(其の参)

都市部でよく聞くセミのベスト3はアブラとミンミン、ニイニイですが、お互いに微妙に棲み分けをしています。湿度で云うとニイニイが最も(土壌の)湿度を好み、それにアブ、ミンミンと続きます。ミンミンは傾斜地など乾燥土壌を好みます。アブラはどちらかと云うと適湿エリアを好みます。幼虫期間がばらつく理由は色々と複合的要因があるようで、簡単に云うことは出来ないのですが、大きな要素として住処である土中の環境に左右されることは違いありません(養分が豊富だと幼虫の成長が早くなる)が、それだけではありません。やはり気候の影響もそれなりにあると思います。十年ぐらいのスパンを使って定点で傾向を見てみると、セミの種ごとに栄枯盛衰が出ていると思います。ちゃんとしたデータを集めていくことが必要なので、自然観察指導員の仲間うちでサイトを決めて毎年セミの抜け殻調査を行なっているところです。都内でも毎年増えているのがクマゼミですが、今年はどうなるのかがとても楽しみです。

■2011年8月 2日 (火) 蝉(其の弐)

ここに来て、多摩丘陵でも実家のある千葉の片田舎でも、ヒグラシの鳴き声が目立ち始めました。いつもの年ならば、昼からはアブラゼミのやかましい鳴き声に圧倒され、あまり耳に残りませんでしたが、アブラゼミが静かな分、ヒグラシのプレゼンスが出て来たということでしょう。都心の公園でも今年のセミの抜け殻数はかなり少ない様子です。週末の調査地点ではアブラゼミの出現率が昨年同時期に比べて半減していました。原因などは不明ですが、例年より気温が低いことが影響している可能性もあるでしょう。個人的には猛暑よりも助かりますが、困っている生きもの達も沢山いるのではないかと思います。セミの種毎に出現率が異なるのは、今年の気象にマッチしたものと、そうでないものが居ると云うことかもしれません。

■2011年8月 1日 (月) 蝉(其の壱)

週末は都心の公園でセミの抜け殻調査をしました。夏場はまともな観察会は辛いので、セミの抜け殻探しや、羽化の観察会などを手伝っておりますが、今年もまた始まりました。無理に3.11に結び付けることは控えねばなりませんが、今年は鳴き始めのパターンがちょっと違います。いつもニイニイゼミから蝉しぐれは始まりますが、今年はとにかくアブラゼミの鳴き始めが遅い感じがします。私はアブラの鳴き始めの前に、単発的ではありましたがミンミンゼミの鳴き始めを聞きました。都心でアブラが盛んに鳴きだしたのは先週からで、つくばでも少しずつアブラが鳴き出しました。 アブラとミンミンの幼虫期間は4年から6年と云われています(主流は5年)ので、親の世代は5年から7年前の夏ということになります(産卵の翌年梅雨頃に孵化するため)。今年の環境だけではなく、その頃の環境もまた重要な要素に違いありません。ヒトはどうしても目先の事象に捉われてしまいがちですが、本当は長期的視点での考察が必要なのです。


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