Hiyorimi-Blog

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■2011年2月23日 (水) 上野の杜B

もう一つ上野公園ならではの魅力を挙げるとしたら、それは不忍池でしょう。上野公園の後背地にあたる不忍池は、かっては入り江だったようです。いまは弁天堂を中心にして、三つの池をもっていますが、ここには沢山の渡り鳥がやってきます。今の時期は、ユリカモメ、キンクロハジロとオナガガモが目立っていますが、他にも水鳥はたくさん来ています。一部の人が餌付けをしているのが少々気になりますが、都会の真ん中で、これだけの水鳥が観察できる場所はそんなにありません。周囲の樹木含めて、この池だけでも十二分観察会ができるほどです。ポイントを絞るのが難しく、却って迷うほどです。

■2011年2月22日 (火) 上野の杜A

上野公園の面白さは幾つかありますが、一つにはその歴史性でしょう。武蔵野台地の先端に位置している上野の杜は、かっては岬になっていたようです。海岸性樹林の名残はまだ一部では残っているので、遠く昔に思いを馳せるのも、また楽しからずやです。江戸時代は東叡山寛永寺の境内となったために、今でも部分的に寺社林の雰囲気を醸し出しているところがあります。都市部では開発が進み、歴史的連続性を保つ樹林がほとんど無くなってしまいましたが、皇居や大名屋敷跡とともに、寺社林は生態系のなかでとても重要な役割を果たしております。上野公園には実はそう云った要素もまだ残っているのです。

■2011年2月21日 (月) 上野の杜@

月末に予定している自然観察会のフィールドは上野公園。週末には下見に行ってきました。まだ二月なので、かなり寒さはあるのですが、樹木の裂け目にはアリが蠢いていたり、不忍池では羽虫が飛びかっていました。日が長くなるとともに、少しずつ生きものの息吹が感じられていました。植物では、咲いているのはスイセン、マンサク、ウメ、カンザクラ程度でしたが、それでも少しずつ春に向かって準備中という雰囲気でした。面白いのは保温効果のあるヤツデの葉に、小さな虫(ヨコバイ)などが沢山集まっていたことです。少しでも暖がとれる場所を探して虫が集まるという光景は、とても面白いものでした。自然観察会の醍醐味は、一見何げない対象でも、良く観ることで、背後で起きている営みを見つけることにあります。

■2011年2月18日 (金) 腸と免疫系A

腸壁が傷ついていたり、びらん状に腫れていると、免疫が効かず、アレルギー物質をたやすく体内に取り込んでしまうので、風邪や花粉症になり易いということのようです。 しかるに腸壁を傷つけない食事療法とは何かと読んでみたら、意外に簡単なことで「腹八分」「よく噛む」ということでした。わたし自身が花粉などのアレルギー物質にけっこう抵抗力が弱いのは、おそらく「早食い」「ドカ食い」の傾向と無縁ではなさそうです。そんなわけで、腸をいたわるために、これからは早食い停止と、腹六分(八分を意識する段階では既に手遅れだから)を意識して行こうと考えています。お金がかからぬ健康法ですので、ダメ元でやってみようと思います。

■2011年2月17日 (木) 腸と免疫系@

昨日は二日酔いのなかでの出張。へばりながらカミサンが図書館から借りて来た本を、何げに読んでいたら面白いことが載っていました。身体のなかで意外と重要な器官が腸だそうで、ここが健康であれば免疫系がしっかり機能するとか云う内容でした。腸からは水分や栄養分を吸収するので、ここが十分に機能しないと養分摂取もままならないし、良くない要素も体内に取り込んでしまいます。元気な腸壁と腸内細菌というキットが揃っていれば、成人病はおろか花粉症に対しても大いなる免疫力がつくということでした。いままで胃には留意しておりましたが、その先の腸は単なる消化器官でしかないと考えていたのは大きな誤りでした。

■2011年2月14日 (月) 自我

最近、高校生になった子供と、ちょこちょこと深い話を話す機会が多くなりました。いつも自信満々で怖いもの知らずだったのに、年齢とともに世間が広くなってくると、どうもそうではないということが分かって来て、少しばかり葛藤をしている様子です。考えてみれば、わたし自身も高校生のころは、希望に満ちあふれた毎日などという事は全くなく、やりたいことが分からない、いつも何か不安に思っている日々を過ごしていたような覚えがあります。やりたいこと、出来ることが見えないまま、だんだん大人の世界が近づいてくる、そんな気持ちでしたね。そんな現実から逃げたくて、学校をサボって遊んでいたり、マンガなどに没頭していたことを覚えています。幸か不幸かすべて不合格でしたが、辺境の地にある地方大学ばかり選んで受験したのも、たぶんそのノリだったのでしょう。時計は止まらないので、結局のところは、その場その場であたふたと対処して、時には恥をかきながら大人になって行ったのですが、感じたのは「あれこれ悩むのは無駄。なるようになる」という事だった気もします。予め選択肢をAかBかと悩んでいても、その局面で意外と全く予測もしなかったCとかが現れて、そこに進んでいくことも多かったです。私たちは神様ではないので、先のことを不安がらずに、その時々をとにかく、それなりに懸命にやっていると、自ずと道は開けてくるものです。そんないい加減な感じでしたが、あとから振り返ると、けっこう良い線で来たような気もします。そんな話を子供にしてみましたが、果たして理解してくれたかどうかは不明です。

■2011年2月12日 (土) 雪と野鳥

昨日より千葉の片田舎(実家)に来ています。出掛けの多摩地方はけっこうな雪でしたが、下総もそれに劣らずに積もりました。都内はヒートアイランド効果もあって積雪はないのですが、少し出ると次第に積もってくる様子が伺え、なかなか面白い光景でした。 ところで、拙宅は生垣にネズミモチを使っています。この実(ネズミの糞に似ているのが木の名の由来)はヒヨドリの好物なのですが、プライオリティが低いのか、1?2月は実が残っているのが例年です。ところが、今年は早々とソルドアウト状態になっています。どうしたのかと思っていたら、大食いのツグミ君がずいぶん来ていたので、さもありなんということになりました。今年のパターンはちょっと違うようです。鳥に詳しい人に聞いたのですが、「今年は珍しい鳥がたくさん降りて来ている」と連日カメラ片手に出掛けているようです。今年は山の実の不作と日本海側の豪雪で、里に降りてくる野鳥の種類も数も、ずいぶん増えているとか。よもやそんな大ごとが、拙宅のせこい生垣にまで影響しているとはちょっと驚きでした。

■2011年2月11日 (金) もみじ

雪になりました。寒いですね。さて表題はシカ肉の隠語です。その昔、獣肉がタブー視されていた時分、こう云って口にしていたようです。文字や言葉で表しているだけの規範よりも、生理的な、ある意味根源的な欲求が優先されていたのでしょうか。興味深いのは、昨今のシカによる被害急増の話です。年間14万頭ものシカが捕殺されておりますが、勿体ないことに、これらのシカ肉はほとんどが利用されていないという事実です。流通の仕組が出来上がっていないためだそうです。不味い肉ならまだしも、シカ肉は脂質が少なく、たんぱく質や鉄分が豊富です。本来ならばもっと利用するべき資源なのですが、家畜に比べて狩猟頭数が不安定なことと、品質管理面の維持が面倒だからです。食害を起こすから、生態系を壊すからシカは悪玉と云う説は一面からしか捉えておらず、そうなった背景をよくよく見てみると、少なからずヒト側の過失があることが分かってまいります。少なくとも、いま失われている尊い命を無駄にせぬためにも、手間隙をかけても、シカ肉流通の仕組を作っていく責任を人間社会はもっていると感じています。

■2011年2月10日 (木) グリーンセイバー・マスター

昨年、グリーンセイバーのベイシックとアドバンス検定をパスしたことは報告しましたが、その勢いで年末に受験してしまったマスター検定の発表がありました。論文だけの検定なので、出来不出来がよく分からないため不安でしたが、無事に合格となっていました。緑について、あれこれ記述した自分の考え方が、そう間違っていないことだと理解しましたが、まだまだ分かってないことは数多あり、とてもマスターとか云う言葉に耐えられる自分ではありません。これから先も不断の練磨をして、名に恥じないように頑張りたいと思っています。植物についての造詣を深めるためには、とにかく現場主義に尽きると思います。現場をきちんと観て、そこから脳みそを働かせる。点だけを観ない。系統や歴史を踏まえて、多面的に捉えていくアプローチを大切にして行きたいと思います。観察眼を磨くこと、分からないことは放置しないで、とにかく調べていくということでしょう。

■2011年2月 9日 (水) 森の荒廃B

人の手が入らなくなり、藪化してしまった森。もう森からは価値を生まなくなったと、日本人から見放されているのでしょうか?そのことを裏付けるように、民有地では手放す人間も増えていきます。厄介なのは、そういった森や無人島を外国資本が買収する動きが広がっていることです。この傾向は数年前から目立つようになってまいりました。日本人が自国の森に置いている価値よりも、外国資本はより高い価値を置いているという表れでしょう。その目的はリゾート開発や水源(地下水)の確保などと云われております。現時点では外国資本による森林破壊や地下水の過剰取水、産業廃棄物の投棄などの問題は発生していないように見受けられますが、この先どうなるかは分かりません。今の法体系では、外国資本による森林売買については制約がないので、先ずはこう云ったところから整備を進めていくべきでしょう。北方領土や尖閣諸島の問題などよりも、より深刻な事態が日本国内で進んでいることを、国民は認識すべきでしょう。

■2011年2月 8日 (火) 森の荒廃A

講演会で最も聞きたかったのが、ニコルさんの話でした。黒姫山でのみごとな自然再生を進めて来た経験談は、成果を具体的に挙げて、とてもよく分かりました。やはりというか、自然の修復度指標は「生物の多様性」でした。生きものは正直で、住みやすい環境が整えば戻ってくるし、壊れていけば姿を消します。こういった、数多の生きものたちを観察することで、それぞれのエリアの自然度や荒廃度をみていくことも重要です。これからの自然観察会では、そういった時系列変化も取り入れながら紹介できれば、より深い内容のものになるはずです。

■2011年2月 7日 (月) 森の荒廃@

このところ人の話を聞く機会もなかったのですが、知り合いから森作りの講演会を紹介されたので、行って来ました。東京都の後援ということなので、広く俯瞰的な森の整備ではなく、多摩産材の普及のためにどうしたら良いかという局所的論点での後援会でした。個人的には木材の地域ブランドなるものは信用していないので、これについての解はもってないのですが、流通の仕組を見直すことでの差別化や需要拡大はあると感じています。食品分野では、よくフードマイレージとかいう観点でメリットやエコ性を論じていますが、鮮度を重視する生鮮食品とは異なり、木材のような重量物は産地からの平面距離ではなく、消費地までの物流(製材と養生含む)を如何に効率的に組み立てられるかに拠ると思います。余談ながら、拙コーポラも国産スギ材をてんこ盛りで作りましたが、一番早く見積り回答が来たのは、岩手県でした。近県産材は規模が少ないのと、合理的流通の仕組みができておらず、選からもれてしまいました。

2011年2月 5日 (土) Starsuite

最近はプライベートでもプレゼン資料を作ることが増えたのですが、家に今あるパソコンにはパワーポイントソフトが入ってないので、ワードで作ったものをPDF化して対応してきました。ワードでもそこそこ出来るのですが、ページ順の校正などが面倒なので、ソフトを入れようとしたら結構高額なので躊躇していました。ならばとプレゼンソフトを調べてみたら、無料のものも多いのですが、個人的には無料ソフトというのは、借りを作ったみたいで、あまり好きではありません。サンマイクロのImpressというソフトがStarsuite 9というパッケージに入っているので、試しにそれを買ってみました。パワーポイント互換とは謳っているものの、以前作ったPPTファイルを呼び出してみると、やはり少しフォントや罫線の表示に違和感があります。パワーポイント保存ファイルとの1:1のやり取りは厳しいと判断せざるを得ませんが、プレゼン資料作成としては相当の機能がありますので、うまく活用してみたいと思います。結構重宝するような気がしています。

■2011年2月 4日 (金) 事件発生現場A

面白かったのは、第二部ということで午後の自然観察会で同じところに行ったら、亡骸はキレイに掃除されていました。こういう時世ですので鳥インフルを疑ってか、ご丁寧に「処理」してしまったのでしょう。残念残念と、街路樹を進んでいくと、またもや新たな発見がありました。今度はキイロスズメバチの巣です。クスノキの枝にぶら下がっているそれは、やや小ぶりでしたが大人のヘルメット程度。もちろんも抜けのカラになっていましたが、ホテル前の植え込みにスズメバチ巣があっても気がつかなかったということでしょうか?お掃除熱心なシルバーボランティアを大量に雇っている街の公園ならば、こうは行きません。秋までに撤去されていたことでしょう。都会の、それも埋立地街区のど真ん中でスズメバチが営巣できているということは、エサになる生きものがそれだけ豊かだということを示しています。ハヤブサも居る、スズメバチも謳歌できている、都会の真ん中では意外と面白い生きもの絵図(生態系)が出来ているのかも知れません。

■2011年2月 3日 (木) 事件発生現場@

この時期、都市公園の自然観察会はネタ探しに多少苦労しますが、エサが少ないことで、却って面白い光景に出会うことがあります。先日行なった埋立地植栽(公園とは云えない程度の植え込み)での自然観察会では、殺傷事件の発生現場を発見しました。ホテル前の緑地、あちこちに散乱している褐色の鳥の羽根。胸を切り裂かれた亡骸。どうやらクスノキ街路樹にとまっていたキジバトです。そして加害者は…。おそらくキジバトを攻撃したのは猛禽類、ハヤブサだと思われます。このホテルの屋上には、ときおりハヤブサが止まっているのを仲間が見かけていますので、朝飯にキジバトを襲ったのでしょう。狩りをするときのハヤブサの急降下速度は時速300キロにもなり、キジバトならばひとたまりもなかったでしょう。不思議なのは、広場にはドバトの群がたくさん降りていたのですが、なぜキジバトを狙ったのかということです。逃げ足はドバトの方が遅いはずですので、狩りのし易さという点ではドバト狙いにすべきなのですが、野生種のキジバトを狙ったあたり、ハヤブサなりのグルメぶりを示しているのかも知れません。

■2011年2月 2日 (水) 如月

二月になりました。そういえばキサラギとかいう、マイナーアイドルを題材にした妙な映画がありましたが、たしかに一年の中では、二月はマイナーな月だと思います。とはいえ、庭先のコウメもちらほら咲き始めていて、体感温度はともかく日が長くなってきていることが分かります。今年はスロースタートで始めたことで、私自身の体調はいまのところ順調です。ただし、勤め先では周囲に休んでいる人が増えているので、この先はどうなるのかunknownですが、例年よりは崩れていない感じです。さて今月のポイントはというと、1にも2にも月末に予定している上野公園での自然観察会。場所柄からして、そこそこ詳しそうな人が集まりそうなので、個人的には一味違った展開ができないものかと、あれこれと思案しています。

■2011年2月 1日 (火) 鳥インフルA

心配なのは「渡り鳥は危険」という短視眼的な意見が出てくることです。ヒトがあれこれ鶏舎など小賢しいものを作る以前から、長い歴史を背負って続けてきた生きものの営みを考えますと、まったくナンセンスな話です。渡り鳥もまた犠牲者であると思います。限度を超えた抗生物質や飼育密度が、高病原性鳥インフル発現の引き金になっていると私自身は睨んでいます。ヒトという生物種が、自分らの過失を無視して、野鳥に責任を転嫁しようとしている風に思えてなりません。私たちは、むしろ加害者である可能性が高いということは意識しておいたほうが良いでしょう。また、通常の接点では鳥インフルがヒトに完成する可能性は低いのですが、留意しなくてはいけないのが、私たちの不注意でウイルス運搬者になってしまうことです。靴の底やクルマのタイヤでウィルス拡散に一役かってしまうことのないように、基本的には水鳥に近づかないようにするべきです。また水鳥が近づいてきても避けて欲しいと思います。こう云った点からも鳥への餌やり厳禁を徹底することが求められています。


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