年が明けると体調を崩してしまうのが例年のことですが、今年は何故かまだ風邪らしい風邪を引いていません。暖冬ということもあるのでしょうが、小生的には生活習慣のなかに、あらたに取り入れた一つのイベントの存在が大きいのではと感じています。
それは温泉行脚です。温泉というと大げさになりますが、そこら辺の温泉付き銭湯の話です。昨年末に暇つぶしで出かけた調布の温泉センターがきっかけとなって、この一ヶ月余りで十五回以上の温泉銭湯通いをしてしまいました。これで肉体疲労や精神的ストレスがかなり抜け?体調が大きく崩れないのでしょう。まさに『ハマった』という感じです。 つらつら調べてみると温泉の定義はちゃんとあるのですが、これがちょっと難しいのです。一般的には「温泉」というぐらいですので、まず「温度」で基準があります。以下の表から分かるように25度以上ならば「温泉」として合格!ということになります。
では25度未満は温泉として認知されないのでしょうか?実は「温泉」となる基準がもう一つあります、上記の「温度」以外に「成分」というのがあります。別紙に掲げるもののうち、いづれか一つがみたされていれば、25度未満でも温泉と呼ぶことが出来ます。 これらの基準で定義づけられた全ての温泉は「泉質」によって区分されます。泉質とは泉水1キログラム中の成分構成で、大雑把ですが以下のように分類されます(注:温泉法上はこれよりかなり細かく分類されます)。 旧分類で記載しているのは、新温泉法(1979年改定)での表示方法がイオン表示(「ナトリウム炭酸水素塩泉」、「ナトリウム塩化物泉」など)となり、むしろ一般には分かりにくくなってしまったので、実際には今なお旧分類が良く使われているからです。(小生自身も良くわかっていません)
そのほか、水素イオン濃度(pH)や浸透圧などによる分類もありますが、分類そのものが重要なことではないので、ここでは省略します。
ただ、一つ気になるところは、上記の温泉成分がいずれも「無機物質」だということです。これは温泉成分の抽出方法が、湯を110℃で蒸発させて残留物を分析するというやり方だからです。有機物はすべて灰になり評価対象にはなりません。…が、有機物でも身体に効能があれば、それは評価すべきでしょう。所謂「黒湯」というのは、古代海洋水の化石水のようなもの。含有されてる有機物が身体にプラスの効能を発揮することも十分ある話ですが、残念ながら今の温泉法ではこれは無視されてしまいます。
一般的には温かくないと温泉ではないと考え、「あれは沸かし湯でしょ」とか言って、いわゆる冷泉を軽蔑する傾向にあります。上に述べたように確かに温泉法上でも25度以上ならば即温泉と称することになっています。この25度というのは実はグローバルな温泉基準に基づいています。「年平均気温以上の温度を持つ地下水は温泉である」という世界基準に則り、日本の平均気温を適用したという訳です。
でも今は大深度掘削時代です。新しい温泉の事例では1000〜1500mぐらいまで掘っているようです。一般的には地中深くなるほど温度が上昇(概ね+3度/100m)しますので、それだけ掘れば30〜50度の水脈にあたっても全然不思議ではありません。これで首尾よくヒットすれば即温泉、という風潮にはややギモンがあります。先日の荒川区のガス噴出火災事故などにもあるように、大深度掘削はリスクも隣り合わせです。 温泉というからには、やはり癒し効果や効能が大事。湯温だけではありません。例え冷鉱泉であっても、効能があってしかもくつろげる銭湯があれば、それはそれで有名な温泉地の湯に劣らず素晴らしいことだと小生は思っています。 |
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