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都市と稲荷信仰

一方、都市におけるお稲荷さんの役割でも面白い話があります。たとえば江戸の武家屋敷町や町人街などの古地図をみると、必ずある範囲で大きな空地があります。

これは江戸にたいそう発生した「火事」の延焼を防ぐための「火除け地」をになっているわけです。そして不思議なことは、ここにはお稲荷さんの小祠が必ず祀られているという点です。しかも、この空き地は四方が民家で囲まれているわけで、参拝などを意図して設置されたものではないということです。

ここでも地鎮としてのお稲荷さんの存在がうかがい知れます。土地の守り神としてのお稲荷さんという視点では、農村地帯の「田の神信仰」とも相通じるものがあるようです。




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